ファームさきくませ -くりやまさん家のコシヒカリ-

千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家です。 現在はコシヒカリの他、飼料米や麦を扱う穀物部門。 さらに、栗やタケノコなどの山林作物の他、剪定・伐採・特殊伐採を行う山林部門を構えています。 日々のことを書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

登山・散歩

【備忘録】2017/4 食糧需給の動き(出所:米国農務省)

備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
精米付いては、北米等での作付面積の拡大等もあり需給は改善。


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、4月12日(現地時間)
   2016/17年度の12回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2016/17年度の穀物及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み

世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   25億7,858万トン(対前年度比 4.9%増)
(2)消費量   25億5,541万トン(対前年度比 5.0%増)
(3)期末在庫量 6億2,836万トン(対前年度比 3.8%増)
(4)期末在庫率 24.6%(対前年度差 0.3ポイント減)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 生産量は、EUで多雨(フランス)により減少するものの、ロシアで良好な作柄と高単収に恵まれ増加、豪州で単収の上昇から増加、豪州で単収の上昇から増加、米国で冬小麦の単収が史上最高となり増加すること等から、世界全体では史上最高となる見込み。
 また、消費量は、インド、中国、
カナダ、ロシア等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

(1)生産量 7億5,136万トン(対前年度比 2.2%増)
ロシア、豪州米国、アルゼンチン等で増加、EU等で減少
(2)消費量 7億4,084万トン(対前年度比 4.2%増)
・インド中国、カナダ、ロシア等で増加
(3)期末在庫量 2億5,226万トン(対前年度比 4.4%増)
・中国、ロシア、米国等で増加、インド、EU等で減少
(4)期末在庫率 34.1%(対前年度差 0.1ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国で国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積減により減少するものの、米国で単収の上昇、ブラジルでは中西部及び北部で予想を超える播種面積の増加、アルゼンチンでも期待以上の単収の上昇が見込まれること等から、世界全体では史上最高となる見込み。
 また、消費量は、米国、
中国、ブラジル、メキシコ等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、期末在庫率は前年度より低下。

(1)生産量 10億5,376万トン(対前年度比 9.4%増)
米国、ブラジル、アルゼンチン等で増加、中国等で減少
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正)
(2)消費量 10億4,261万トン(対前年度比  8.5%増)
・米国、中国、ブラジル、メキシコ等で増加
(3)期末在庫量 2億2,298万トン(対前年度比 5.3%増)
・米国等で増加、中国等で減少
(4)期末在庫率 21.4%(対前年度差 0.6ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、タイで降雨により乾季米の灌漑用水量が十分確保され作付面積が拡大、インドでは収穫面積が増加、米国でも長粒種米の生産量が2010/11年以来最高となることから、世界全体では前年度を上回り史上最高となる見込み。
 また、消費量は、
インド等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、期末在庫率は前年度よりわずかに低下。
 なお、インドネシアの生産量は、好天に恵まれ前月に比べ0.6百万トン上方修正。
 
(1)生産量 4億8,114万トン(対前年度比 1.9%増)
・タイ、インド等で増加 
(2)消費量 4億7,919万トン(対前年度比 1.7%増)
・インド等で増加 
(3)期末在庫量 1億1,809万トン(対前年度比 1.7%増)
・中国等で増加
(4)期末在庫率 24.6%(対前年度差 0.0ポイント減)
 

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、ブラジルで生育期間を通じて十分な降雨に恵まれたことによる単収の上昇から増加、米国でも単収の上昇から増加、中国では政策変更によるとうもろこしから大豆への播種転換の促進等から、世界全体では前年度を上回り史上最高となる見込み。
 また、消費量は、
中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

(1)生産量 3億4,597万トン(対前年度比 10.5%増)
・ブラジル、米国等で増加
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正)
(2)消費量 3億3,242万トン(対前年度比 5.7%増)
・中国、アルゼンチン等で増加 
(3)期末在庫量 8,741万トン(対前年度比 13.3%増)
・米国、ブラジル等で増加
(4)期末在庫率 26.3%(対前年度差 1.8ポイント増)


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散歩でインターミッション(北アルプス表銀座縦走-3日目)

前日の東鎌尾根コースでヘロヘロになっていましたが、一晩寝て随分と回復しました。
昨晩は

 いやー、チョット槍ヶ岳に登るのは難しいかも

なんて口にしていたのですが、バスで一緒になった人からは

 山小屋に荷物を置いて空身で行けば2時間チョイでピストン出来ますよ
 
と言われ、その気になっていました。
ただ、槍ヶ岳までの道はガレていて、梯子も2カ所あると聞いていたので、夜が明けてからのスタート。

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槍ヶ岳に向けスタートを切ったところ、既に太陽が顔を出していました。
昨日は雲に隠れてみることが出来なかった御来光。

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もちろん、槍ヶ岳は赤く染まります。
こりゃ幸先が良いなと、思いながら登っていきます。やっぱり空身は楽チンです。 

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槍ヶ岳がドンドン近くなり、仰ぎ見るようになると

 こんなとこホントに登れるのかよ 

と少し不安になってきていました。
槍ヶ岳山荘に到着したのは、出発から45分後。
槍ヶ岳への登山道を観ると

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 空いている~♪

ということで、そそくさと槍ヶ岳に取り付きます。


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三点確保で身体を確保し、そして所々にある梯子を登っていきます。
快晴のため、周囲がよく見えます。
それって

 すっごい怖い・・・T_T

ってことなんです。
身体を十分確保出来るところもあったのですが、それでも怖くて写真を撮ることもままなりません。
周りの方も 怖いっ と口にしています。

 そりゃそうだよね^^;

さて、そうこうしているうちにほぼ渋滞も無く、槍ヶ岳の頂きに到着。
10人ぐらいの先客がいましたが、ここでも 怖い と口にする笑顔の方々がいます。

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雲が無く全周囲を見渡せて、とても感動的なのですが、それでもやっぱり怖いんですw
ちょっと下りるのに時間がかかりそうなグループが居たこともあり、バスの時間もあるので、そそくさと頂きを後にします。
なお、降りるときの方が怖いです^^;
それでも、鎖や梯子もしっかりしています。それに、普通の人なら 死にたくない と思うので滑落することはほぼ無いと思います。

そして、急いで山小屋に戻ります。
燕山荘のオーナーがちょうどいて、話をしてみるとこれから中房温泉まで戻るとのこと。
・・・マネ出来ませんです^^;

水の用意をして、お弁当を頂いて急ぎ山小屋を出発。

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ヒュッテ大槍から槍沢下山道へ向かう道を降りていきます。
急ぎ進むのですが、振り返れば槍ヶ岳、やっぱり名残惜しいというのが本音。

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下山は上高地へ向けてズンズンと降りていきます。
登山道の途中で休憩し、お弁当を食べます。
ちょうど分岐点で 天狗原 に向かう場所。
天狗原には池があり 逆さ槍 が写るとかで、それを目的に足を運ぶ人も多いそうです。

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さて、そうそうゆっくりしている訳にはいきません。
なにせ、バスの時間があります。15時半には上高地バスセンターに到着せねばなりません

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というわけで、あまり写真を撮っていることも出来ず、ズンズンと歩みを進めていきます。
途中、多くの登山者の方とすれ違い、翌日の 山の日 に向ける山好き達のハートを感じます。

槍沢分岐のあたりからほぼ平坦の道が続きます。
ここから一気にスピードアップ。
ストックを利用して、進んでいくのですが、暑いし、とにかく長い。

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思ったよりスピードアップが出来ず、上高地バスセンターまであと11km横尾山荘にてお昼休み。

 脚がいたくて
 肩がいたくて
 腰がいたくて

ヘロヘロの状態。ポカリでのどを潤し、ラーメンでお腹を満たして出発!

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休んだおかげで分速80m以上のスピードでドンドンと進んでいきます。
徳沢まででコースタイムを10分短縮。
ソフトクリームで身体を冷却し、ズンズン進んでいきます。

せっかく上高地の美しい景色を堪能することが出来ずとても残念なのですが、バスの時間がありますのでスピードを落とさないように進んでいきます。
そして、明神館に到着したのは14:25。
残り約3kmなら40分程度で到着する予定。

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ようやくホッとできるかなと思ったのですが・・・。
再出発したところ、腰に痛みが走ります。

なんとかなるかなと思ったのですが、スピードは上がらず多くの人に抜かれていきます。

 こりゃ分速50mも出ていないかも

となると、バスセンターに15:30までに到着は難しい。
しかたがないので、一旦ザックを下ろして、ストレッチをします。
気ばかり焦りますが、ここはぐっと堪えてストレッチに集中。

落ち着いたところで、再出発。

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すぐにはトップスピードに乗りませんでしたが、途中からグンとスピードが出せるようになり、なんとかかんとかバスセンターに到着。ちょうど東京行きのバスが入ってきたところ。
なんだか最後の最後までバタバタしてしまった山行になりました。

それでも、自分で計画して、チャレンジして、怖い思いも、辛い思いもしましたが、目的を達成出来たこと幸せに感じています。

一人でなければ今回の目的は達成出来ませんでした。
でも、関わった人達がいなければ同じく目標を達成することは出来ませんでした。
自分自身の存在と、そして多くの人達の存在が、今回の山行成功のもとになっています。

当然、同じ山行でも、天使のいるジャンダルムのような普通は行けないようなところに行ける人達も居ます。
一方で高尾山などのハイキングのようなコースを楽しむ人達も居ます。
そして、それぞれがそれぞれの楽しみ方で山を行っています。

それって人の世界そのものじゃないかなと思いました。
自分は自分だし、人とは違うモノ。
けれども、その異なった人達が異なった考えの中で交錯する。
それでこそ達成出来るモノがある。
なんだか、そんな当たり前のコトにもう一度気がつかせてくれた、そんな槍ヶ岳に感謝。

 やっぱり山はイイナ~♪

来年は無理だけれど、次は大キレットを目指したいです♪
でも、やっぱり無理かな~^^;


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-タイム-

5:00 ヒュッテ大槍出発 

5:45 槍ヶ岳山荘
6:15 槍ヶ岳頂上
6:40 槍ヶ岳山荘

7:15 ヒュッテ大槍
7:40 下山開始
8:15 最後の水場
9:00 天狗原分岐
9:50 槍沢大曲
10:15 ババ平
10:45 槍沢ロッヂ
12:05 横尾山荘到着
12:45 横尾山荘出発
13:35 徳沢
14:25 明神館
15:20 バスセンター到着

※横尾山荘までは基準タイムから遅れましたが、その後一気に巻き返しました。


-装備-
45Lバックパック

ダウン
カッパ
フリース
ウインドブレーカー
スパッツ(使わず)
ヘルメット
替えの下着・靴下
ストック
ハイドレーション(水2L)
水(500ml)
行動食(ナッツ、チョコ、柿の種のミックス約400g・ウイダーインゼリー)
非常食(使わず)
懐中電灯&ヘッドライト

エマージェンシーキット
ツェルト

※水類は合計で8L程行動中に消費しています。 


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散歩でインターミッション(北アルプス表銀座縦走-2日目)

北アルプス縦走初日は夜行バスの疲れもあったのか、寝落ちをすることが出来ましたが、6人部屋に5人押し込まれていたので、やっぱり落ち着かなかったですね。

さて、2日目の行程は一気に槍ヶ岳山荘まで向かうハードな内容。
コースタイムで10時間
11時間程度で歩ければ御の字

西岳から先はどうなるのかわからないので、まずは大天井岳に向かい出発。
暗い中、強い風を受けて表銀座の稜線を行きます。

いくらキレイな稜線といえども山道は山道。
暗い中ヘッドライトの明かりに支えられゆっくりゆっくりと進んでいきます。

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振り返ると燕山荘がもうあんなに小さくなって、寂しいような気がします。
その一方で新しい道に踏み入れたことにワクワクもしていました。

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稜線は、岩が多く登山靴の堅さに助けられます。
ところどころ小休止を取り、カロリーメイト的なものを食べていきます。
シャリバテだけは避けたいですからね^^;


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遠くに大天井岳が見えます。
今日は、その大天井岳の先、さらに西岳の先まで歩みを進めます。
その先に佇む槍ヶ岳には雲がかかって、なんだか心がざわつきます。

 ホントにオレ大丈夫かな?

と、その光景にビビりつつも、気持ちはとっても前向きでした。

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小槍は見えますが、槍ヶ岳は雲の中。
そろそろ朝ご飯にしようと、切通岩の近くで山小屋で頂いたお弁当を広げます。

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ちまき風オニギリと、梅干し、シュウマイ、豚の角煮。
これすっごく美味しくてビックリ!
もしかすると燕山荘で出される朝食より僕は好きかも知れません^^;
でも、あったかいご飯もいいし、甲乙つけがたいです。

さて、そうして進んでいくのですが、残念ながら 小林喜作レリーフ は見つけられず^^;
常念岳と槍ヶ岳の分岐点へ到着。

大天井岳は撒くことに決めていたので、槍ヶ岳方面へ迷い無く歩みを進めます。

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この岩だらけのところ、ちゃんとした登山道!
下に目を向けると

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これ滑落したら、けっこうヤバいんじゃ無いの?
そんな気持ちに少し震えつつも、登山靴の底の堅さによる安定感に助けられて進んでいきます。

が、この後、梯子やら鎖が連続します。
場所によっては、けっこう危険だなと思えるところも。

もちろん、そんなところで悠長に写真なんて撮っていられません^^;

そんな緊張感にヒリヒリしながら、ようやく大天井ヒュッテへ到着。

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この山小屋は 水2リットル の販売をしています。
この先の山小屋でも500mlペットボトルの水は売っていますが、2リットルもの量は販売していないので要チェックです。

さて、ここでトイレを済ませて、ちょっと休憩。
ホッとしますが、ハナアブがたくさんいて、脇に置いたザックも自分もハナアブだらけw

常念岳へ向かう人の数に比べると、グッと人数は減りまばらになります。
静かな山の雰囲気は気持ちいいのですが、尾根の南は風が殆ど無く日差しが強くて体力を消耗します。
尾根の北側は強い風が吹くので、北側を進んでいきたいというのがこの時の本音でした。


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少し下がった場所なので、樹林帯を歩きます。
変化があって楽しい山道。
とはいえ、なかなか大きくならない西岳にやきもきしながら歩みを進めます。


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正直、そろそろ休みたいというのが本音。
流石に肩がいたくなってきています。

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そうしてお昼前にようやくヒュッテ西岳に到着。
うどんを注文して、ザックを置いて、靴を脱いで、しばしの休息。

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汗でぐっしょりしていても、停滞していると涼しいくらい。
暖かいものがありがたいです。

そして、トイレを済まして、ヘルメットに被り直して、いざ 東鎌尾根 へと歩みを進めます。

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ここから一気に下がって、そして槍ヶ岳に向けて登り返すコース。
眺めているだけでも、今までのコースとは違うことがわかります。
ここまで来たら覚悟を決めていくだけ。
ちょっと大げさかも知れないけれど、そうおもっていました。

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いきなり連続する梯子や鎖が出てきます。
三点確保も必要な場所もあり、急にコースの難易度が上がっています。
尾根道も、かなり痩せているところが多い印象。
もちろん、緊張感もぐーーーーーんっと上がります!

それでも、なんとかかんとか 水俣乗越 に到着。

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実はこの時、さらに2時間以上もあんなところを進むのかと思うと、

 槍沢に下りちゃおうかな

なんて弱気の虫も騒いでいました。
が、あと3~4時間は行動出来るだろうと自分の体力と水の量を秤にかけて進みます。

なお、ここの分岐は標識には無いのですが写真の奥に

 北鎌尾根コースへのアプローチ道

があります。
北鎌尾根は高難易度のバリエーションルートの為、行ったら死ぬことでしょう。
多分、穂高連峰の難所 大キレット を越えていける人でも、北鎌尾根は無理なんじゃないのかな、という漠然とした印象を持っています。

なお、後々気がついたのですが

 槍沢に下るコースの方が危険

でしたw
あー、弱気の虫に打ち勝って良かった~^^;

とはいえ、ここから先が、ボクにとっては難所だらけ。

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この写真の登山道はどちらに進むかわかりますか?
左奥に向かうのでは無く、右上に上っていくんですよ。
もうこの頃には慣れてきましたが、それでもこの先ってどうなっているんだろうと怖い気持ちがありました。

シャリバテを避けるべくエネルギー補給はしていたのですが、朝4時から行動していたために正直ヘロヘロ。
ハァハァ言いながら上を見上げれば、先ほど下りてきた梯子の連なりに絶句。

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しばらくすると天気も徐々に崩れてきそうな感じに・・・。
後から来る人達にも抜かれ、頑張って前に進むものも、目的地はほど遠い。

すれ違った方に

 ヒュッテ大槍ってどのあたりですか?

と尋ねると、

 あの三つ目のピークの影に隠れているよ

とのこと。

 ですよね~

と思いつつも、内心のガックリ感はハンパない訳です。

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そして、肩も脚も痛くなりながらも登っていくのですが、

 遂に雨が降り始める・・・T_T

大きな岩陰で、カッパを着込むのですが、この頃になると

 もうピバークしちゃおうかな

なんて思いがチラリと頭をかすめるのですが、まだ大したことないんだから急いで移動すればなんとか間に合うはず。
もう一度気持ちを奮い立たせて進んだところ ヒュッテ大槍 が突如として顔を覗かせます。

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 助かった~T_T

と思った自分。
そこに、あのバスで隣になった人が現れてビックリ。
彼らはちょうど槍ヶ岳に登って帰ってきたところとか。

当初の予定は槍ヶ岳山荘まで進むハズだったのですが、もうちょっと先に進むのは無理と判断して、ヒュッテ大槍に駆け込みました。
駆け込んだのは15:20
燕山荘を出発して11時間以上が経過していました。

ちょっと無理しすぎでした。
燕山荘からならヒュッテ西岳でもう一泊するか、もしくは初日を頑張って大天荘まで脚を伸ばすべきでした。

もし参考にされる方がいらっしゃれば、どうぞご注意下さいませ。
特に西岳から先は、アップダウンが多く、さらに緊張感を強いられるシーンが多いために、中級者以上は別かとは思いますが、脱初心者を標榜する方にはハードです。
山小屋でご一緒した方々も

 このコースは勧められないね~

と苦笑いをしていましたw

なお、晩ご飯は燕山荘グループだけあって大満足、

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もちろんご飯とスープはおかわり自由
その他に、ペペロンチーノもありました。
疲れが吹き飛びます\(^_^)/

日が暮れ始める中、ほんの数時間前までへこたれていた自分がウソのよう。
この景色を楽しんでいる自分がいました。

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槍ヶ岳もすっかり雲が失せて、美しいシルエットが浮かび上がります。

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さらにしばらくすると満天の星空が広がります。

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さて、明日は果たしてどうなるのか。

 天気はどうか?
 体調はどうか?
 そして人の出はどうか?

槍ヶ岳に登れれば良いなと思いつつも、なんだかそんなことどうでも良くなっている自分がいました。
だってさ、今こうして生きているんだもの。



-タイム-

4:10 燕山荘出発 

5:25 大下りの頭
6:50 切通岩付近
7:20 常念分岐

8:05 大天井ヒュッテ
8:45 ビックリ平 
9:45 赤岩岳50m手前
10:45 ヒュッテ西岳到着
11:20 ヒュッテ西岳出発
12:30 水俣乗越
12:55 第一展望台
15:20 ヒュッテ大槍

散歩でインターミッション(北アルプス表銀座縦走-1日目)

みなさん、こんばんは。
ご無沙汰いたしておりますが、先日今期の大目標

 槍ヶ岳

へ行ってきました。
昨夏、北アルプス燕岳へ登ったとき、遠く向こうに見えた、あのとんがり帽子に登りたいと漠然と考えていました。

が、実際には危険なところ。
アプローチに時間もかかります。
友人と一緒に行くには、なかなか難しいと考えていました。

その為、最初は槍ヶ岳へ向かう表銀座コースという縦走路の途中で常念岳へと分岐することを考えていました。

そう、目標は翌年に持ち越ししようと心に決めていたのです。
が、みんなの都合が合わないので、最終的にはソロでいくことになりそうに。
なら、思い切って行ってみよう、と心の舵が大きく切られたのは7月も終わりでした。

ただ、台風が来るという話もあり、山小屋の予約をしたのは登山わずか2日前。
当日の混み具合を考えると夜行バスもよく取れたなと苦笑。 


竹橋発の 毎日アルペン号 に22:30に乗り込みます。
中房温泉の登山道を進むため中型バス。
おかげさまで満員です。 

このバスで隣になった方々の話を聞いていると、どうやら彼らも槍ヶ岳に向かうとのこと。
気になったので少し話をしてみると、ボクとは違い初日に大天井岳すぐの 大天荘 に宿泊し、翌日表銀座コースの東鎌尾根を過ぎて槍ヶ岳へ向かうとのこと。
ボクは、初日が寝不足できっとキツイと思ったので燕岳そばの 燕山荘 へ宿泊。

 次の日キツく無いっすか?

なんて言われながらも、お互いの健闘を誓い合う。 

しかし、このバスが実はキツく、途中までは暑くて寝付くことなど出来ません。
結局、寝たというよりは 落ちた という感じで意識を失い、目的地である燕岳登山口の 中房温泉 に5:30到着。

燕岳まで一緒に登山をする友人を待ち、色々と登山の用意をします。
すると、その脇をバスで一緒になった3人組が過ぎていきます。

友人と合流して、僕らが登山を開始したのは6:40
昨夏は8:00出発だったので、随分と早い出発になりました。
時間が時間だからなのか、渋滞も無くスイスイと自分たちのペースで進めます。

第一ベンチ。

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第二ベンチ。

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第三ベンチ。

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富士見ベンチ。

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そして、お待ちかねの合戦小屋

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そう名物のスイカです。

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ペースは良くともやはり夏。暑くて暑くて、そんな時に口にするシャリシャリとしたスイカの味はまさにご馳走です。ホント、生き返るってこのことw

そうして、ゆっくりゆっくり進んで到着したのは、天国とおぼしき燕岳の姿。
本当に、この姿を目にするだけで色々なコトが吹き飛びます。

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※なぜか、一番有名なあのアングルで撮っていなかったのは痛恨の極みorz


なお、到着した際にバスで隣になった方に再会。
もう燕岳は制覇して大天井岳に向かうところとのこと。

 ペース速いな~

と舌を巻いていました^^;

さて、まずは腹ごしらえ。
山ではカロリーを取らないとやってられないからね~。

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ビーフシチュー大盛り(¥1300-)。
うまし!!

そして、すこーしゆっくりした後、燕岳を目指します。
イルカ岩に、

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メガネ岩、

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奇岩の類いを抜けて到着したのは北アルプスの女王 燕岳山頂 です!

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みんながニコニコとしています。
もちろんボクもニコニコしていますw

最大目標の 槍ヶ岳 が遠くに望めます。

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あの尖った穂先の先に、

 果たしてたどり着けるのだろうか

正直、この時点ではまだまだ恐れの方が強かったです。
そして、実際の行程のハードさを想像することは出来ていませんでした。

さて、それはともかく、ゆっくりまったりした後は山で一緒になった単独行の方と一緒に燕山荘の夕食!

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あれ?
去年と一緒じゃね?
あとあと聞いたら、メニューは一泊目はいつも一緒のようですw
でも、ご飯も味噌汁も、そして煮物もお漬け物もおかわり自由なんてちょっといいの?

そして、美味しいんだから全然問題なし!

そして、その後、ビールを飲みながら談笑していると、隣に燕山荘のオーナーが来て色々と話すことが出来ました。
これ、ちょっとしたサプライズ。

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で、話していて印象に残るのは

 冬は数十メートルの風の中を進むこともあるから大変だよ~
 それに冬山はホントに死んじゃうからね

年末年始には営業しているそうですので、我こそはと思う方はどうぞ年越しにおいで下さいませw

そして、夜。
槍の穂先が月に照らし出されます。

P8080482


なかなか寝付けませんでしたが、翌朝夜が明ける前にボクは出発。
ここから先は、ボクにとっては

 キツくて辛くて、
 そして楽しかった挑戦の登山

の始まりになりました。


-タイム-

6:40 燕岳登山口 
7:20 第一ベンチ
7:55 第二ベンチ
8:35 第三ベンチ
9:25 富士見ベンチ(※)
10:10 合戦小屋
11:45 燕山荘
14:00 燕岳登頂

※富士見ベンチ付近では目がチカチカしていて高山病の兆候がありました。
 ここで10分程度休憩し、その後はややスピードを落としました。
 その後、この行程中は同様の症状は起きませんでした。


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散歩でインターミッション(H28富士山@吉田口ルート)

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     お米の注文はこちら
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ども、初心忘れるべからず。
千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家の 栗山 です。


みなさん、こんばんは。
早速ですが 富士山 に登ってきました。

農作業に追われまくっていて、かなりストレスが溜まっていました。
そんな中で、富士山の山開きのニュースを聞いたので、えいやと行ってきてしまいました。

午前中に用事を済ませ、急いで電車に飛び乗って富士山の五合目に到着したのは16時頃

P7030200


山頂には見事に笠がかかっているので、

 こりゃ明日の山頂は期待出来ないかな・・・

と半ば諦めつつ、1時間ほど身体を慣らして、登山開始は17時
急に思い立ったので、今回はソロでの登山。
8月の北アルプス前に3000m級の山に登りたかったので、練習登山にちょうど良いかな。
というわけで、今回は久しぶりの登山と言うこともあり、とにかくゆっくり行くことを意識
 

P7030204
 

眼下に広がる景色に心が躍ります♪
それ程ながい休憩は取らずにゆっくりゆっくりと登っていきます。

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まだ静岡県側の登山口がひらいていないため、多くの登山客が訪れる吉田口ルートもガラガラ。
ストレスも全くなく、とっても気が楽です。

今回は本七合目(2900m)にある 鳥居荘 にて一泊。
山小屋からは麓の町の夜景に

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満天の星空が見えます。

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けれど、ちょっと町の明かりが強くて少し複雑な気分。
20時過ぎには消灯。
若干頭が痛いけれど、今まででは一番調子が良い感じ。

翌朝4:20分頃に

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御来光に顔がほころびます。
そして、5:00出発。

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空の青さがまぶしいのですが、徐々に雲が出てきます。

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この雪渓は麓からもしっかりと目にすることが出来ます。
そうして山小屋を出発して5時間後、つに山頂に到着!!

でも・・・

 真っ白w

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※山頂域は静岡側なのでまだ山小屋やトイレの営業はされていません。


やっぱりね

とは思ったけれど、これでおはち巡りを諦めることに。
というわけで、山頂域には10分程度の滞在で下山開始。

この決断が、後々自分を助けることになります。

さて、下山を開始すると直ぐに青空が現れます。

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上空を凄い早さで雲が流れていき、

 少し我慢していれば、もしかしたら晴れたかも

なんて思いがチラッと脳裏をよぎります。
とはいえ、 もう下山開始しちゃったのだから仕方が無いと腹をくくって下りていきます。

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どうです?
こんなにガラガラな富士山ってなかなか無いですよ♪
もちろんウキウキしていたのですが、残念なことに徐々に頭の痛さが強くなってきます。
8合目あたりからは食欲も無くなります。

そう悔しいかな

 高山病

が襲いかかってきます。
途中の登山道で、横に突っ伏してみたりして

 もうどうでもいいや、このまま寝ちゃおうかな

なんて、思いがチラチラと浮かびます。 
もちろんソロ登山でそんなことしちゃダメ。
辛いのを我慢して立ち上がります。

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いつになったら下山出来るんだよ・・・。


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随分、下界が近くなってきているように感じるんだけれど・・・。

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追い抜いて行く白人の二人連れはもうあんなに小さくなっちゃって・・・。


とへこたれへこたれ、なんとか五合目に着いたのは14時すぎ。
もし、山頂で待機をして、おはち巡りなんてやっていたら、多分暗くなってようやく下山となっていたかも知れません。

疲れが溜まっていたのが原因かも知れませんが、やっぱり高度順応が全く出来ていませんでした。
次回行く際には、谷川岳か木曽駒ヶ岳あたりの3000m近辺の山に出向いた後に行った方が良いかもしれません。

それはともかく、下山後直ぐにバスに乗ることが出来て、河口湖駅に着いた頃にはすっかり元気になっていました。
さらに、東京行きのバスへの連絡もたったの10分で、あれよあれよという間に戻ることが出来ました。

なお、東京行きのバスに乗ってしばらくしたら


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富士山の周りに真っ黒な雲が。
その後直ぐに、ものすごい雷雨に見舞われて、帰りの東名高速からは陣馬山あたりへの落雷を目撃したり、いやーホント間一髪ってなもんでした。

あれだけキツイ思いをしたのですが、それでも山に登っている間は余計なことを考えることも無く、とても良いリフレッシュが出来ました。
多少無理をしても、登ってきて良かったと思っています♪

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なお、今回の装備は

20Lバックパック
ダウン(使わず)
カッパ(使わず)
フリース
ウインドブレーカー
軽アイゼン(使わず)
スパッツ
替えの下着
ストック
ハイドレーション(水2L)
水(500ml×2)
行動食(ナッツ、チョコ、柿の種のミックス約400g・ウイダーインゼリー)
晩ご飯(オニギリ×2)
懐中電灯&ヘッドライト
エマージェンシーキット 

といったところ(細かい物は割愛)。
そして、登山タイムは以下の通りです。

17:00 五合目スタート
17:45 六合目
18:45 七合目
19:20 本七合目 鳥居荘
20:00 就寝

04:15 起床
05:05 鳥居荘出発
06:45 八合目白雲荘 朝食
07:50 本八合目
08:20 八合五勺
09:10 九合目
10:00 頂上域到着

10:10 下山開始
10:55 本八合目
11:10 須走口吉田口分岐
12:00 吉田口避難小屋
12:40 七合目公衆トイレ
14:10 五合目到着

登りは基準タイムから遅れていますが、下りは基準タイム内に収まりました。
とはいえ、ガラガラの状況でのものですので、これが混雑している状態ですと1~1時間半くらいは余計にかかったかもしれません。

もしよかったら富士登山の参考にしていただければ幸いです。
 

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