ファームさきくませ -くりやまさん家のコシヒカリ-

千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家です。 現在はコシヒカリの他、飼料米や麦を扱う穀物部門。 さらに、栗やタケノコなどの山林作物の他、剪定・伐採・特殊伐採を行う山林部門を構えています。 日々のことを書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

挨拶

2023 謹賀新年

みなさま、新年あけましておめでとうございます
本年も、様々なことに頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

さて、昨年ですが、新たな事業として林業、伐採業を行い始めました。
タケノコや栗といった林業作物を店頭販売することも行い、なかなか大変でしたがある程度の結果が出せました。従業員の頑張りによるところが非常に大きいですが、本年も拡大していこうと考えております。

また、伐採に関してですが、安全装備やチェンソーなど装備類の充実を図りました。
そのため、本年からようやく本格稼働することになります。
近隣での作業でしたら大歓迎ですので、どうぞ見積もりをさせていただければと思います。
よろしくお願いいたします。

そして、稲麦作についてです。
本年も順調に規模拡大をしております。
作付面積は米麦あわせて20ヘクタールを超えることになりました。
ようやくという気持ちが大きいですが、昨年は準備不足で移植作業に突入、さらにはマンパワー不足、薬剤選択のミスなど色々なことが重なってしまい、当初予定を下回る結果になってしまったのは非常に残念でした。
本年は、昨年の轍を踏まずに、規模拡大の最大限に生かせるよう頑張っていきます。

また全社的に安全対策に意識を向けて、事故がなく2023年を乗り切るように、改めて意識していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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2022 あけましておめでとうございます

みなさま。
あけましておめでとうございます。
新年のおよろこびを謹んで申し上げます。

さて、昨年末からバタバタの連続でございまして、12月はブログの更新も出来ずに過ごしておりました。
年明けは少しばかり羽を伸ばさせて頂き、家族と共に長崎へ行っておりました。関東の雪には驚きましたが、帰宅してみてそれほど大したことが無いことにホッとしております。

さて、本年の目標でございます。

1:コスト”カット”
 2023年産米価格が底になるだろうと言われている昨今、シビアに行かないと厳しいと考えております。   
 そういう意味で、コスト削減を意識し、運営などの見直しを図っていく所存です。

2:”チャレンジ”
 1のコスト削減が単なるコストカットでは先に進むことが困難になるばかりです。
 厳しいときこそ、自身の事業を見直してチャレンジすることを意識します。
 具体的には、穀物以外の産品の収益化に道筋をつけること。数年にまたがる目標ですが、頑張ります。

3:機械認識の共通化(”コモナライズ”)
 様々な圃場がある中で、作業の一般化を図ることはなかなか難しいと思います。
 なので、機械特性についての理解を共通認識化することにより、様々な局面での作業にその認識を落とし込むことを図り、機械を通じて圃場にアプローチすることを目指す。
 圃場ごとにやることを一般化することは難しいとおもうので、機械に目を向け、機械を通して圃場に向き合うことができれば、圃場を見る目の共通化が図られるのではないのか。
 ちょっとしたチャレンジですが、まずはやってみようと思います。


というわけで以上の 三つの”C" を念頭に頑張ってまいります。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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2021 謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。 2021年、みなさまにご多幸が訪れることをお祈りいたしております。

さて、本年からは、すこしばかりシャッキリとした文体で、アプローチをしていきたいと考えております。
それも、常雇用をすることになりました。
つきましては、我が社で働く方に肩身の狭い思いをさせるわけになりません。
そういったこともあり、少々固くなる面があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年の計は元旦にあり、などと申しますが、すでに新年二日目でございますが、本年の大目標は以下の通りです。

 1:社会的責任感
 2:原点回帰
 3:2022年への準備
  
それぞれ確認します。

1の社会的責任感
これは、弊社がしっかりと企業化することを目指す、その最初の一歩、道しるべとして忘れてはならないことだと思います。

個人で仕事をするにあたっては、個人の利益を優先させることになります。
もちろん、それが悪いことではありません。
個人の幸せの上にことそ、社会の幸せが構築されるからです。
翻って、自分にとってこの会社(合同会社ファームさきくませ)が成長すること、そこから便益を受けられること、それは当然に僕自身の幸せに直結します。
しかし、会社と名乗るからには、社会的責任が当然存在するかと思います。
昨年辺りから多く耳にするようになった持続可能社会。それに貢献することも当然に求められることと思います。
また、従業員には当然がんばっていただくことになりますが、事業の発展だけで無く、従業員の満足度も”なかなかに難しいですが”高めていきたいと考えています。
具体的には、契約の細分化、明確化になると考えています。
今後、4月に契約の見直しを予定していますので、それまでには達成できるように考えております。

2の原点回帰
これは我が社名の「さきくませ」の想いを再確認することです。
「さきくませ」は古い日本語で、簡単にいえば「おたっしゃで」や「お元気で」、「さちあれ」などの意味になりますが、弊社においては弊社生産物の届く先に対して「さきくませ」という意味を含有しております。
弊社生産物の届いた先で、その方に「さちあれ」、さらに言えばその方の周辺にも「さちあれ」という意味で捉えています。
外国語で言えば英語の「Goodspeed」やイスラーム語の「مَعَ ٱلسَّلَامَةِ(マアッサラーマ)」に近いのかと考えています。
翻って、弊社が向かい合う方々に対して、「さきくませ」といえる仕事をしようということであります。
なかなかハードルの高い話しでございますが、改めて原点回帰です。

3の2022年への準備
これは前出の二つに比べてかなり現実的な目標になります。
弊社は2022年以降に大型投資を検討しています。
理由としては、稲作を取り巻く環境の変化、ならびにその変化に乗り遅れないために必要なことと考えております。
昨年、就農10年目にしてようやく光が見えてきたと考えておりますが、社会の動きはすこぶる速いです。ここで安心していたのでは、先々手の打ちようが無くなるだろうと考えています。
それは弊社の拠点としている地域が、水稲作において悪条件地であるからでもあります。しかし、外的条件を引き合いに出して歩みを止めるのでは、経営者失格。
怖い思いもありますが、それを超えていかなければ見えない景色を見てこようとしています。

以上、少し背伸びをしたお話でもあるかもしれません。
笑っていただいて結構です。
人間、笑われている内が一番楽ちん。
段々と笑われなくなりつつあり、それが怖いところなのですけれどね。

というわけで、新しい一年を

 背筋を伸ばして
 多くの方のアドバイスをいただいて
 それでも自分で決定して

行こうと考えております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


追伸
栗とタケノコの生産も行っております。まだ収益化が見えてきませんが、ご相談させていただけることがありましたら是非ともよろしくお願いいたします。
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2020 あけましておめでとうございます

みなさま、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

陣馬山頂から望む初日の出。

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非常に寒かったのですが、それでも昇る朝日に凜とした気持ちになりました。

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反対側には真っ白にお化粧をした富士山。

今年はいい年になる予感♪

どうぞ本年もよろしくお願いいたします。


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2019年振り返りと2020年の見通し

9月末にようやく2019年度の稲刈りが終わりました。

刈り取り量は昨年より多く感じられたのですが、モミが厚くなっていたのか、結果的には昨年より終了は落ちました。
9月の台風被害というよりは、7月の日照不足、ならびに肥料不足かなと考えられます。

2018年に比べて、満足が図れた点は

 育苗を効率化できたこと
 資材の効率利用が図れたこと
 コンバイントレーラーによる機動力の上昇

などがあげられました。
反対に、問題点としては

 田植同時施肥トラブルによる肥料効果の低下
 畦の軟弱性
 水回りの不満足性

などが上げられます。
やることが多すぎたこともあり 40点 程度の自己採点になります。
悔しいですね。

さて、それを踏まえて来期は、作業の大幅な見直しを図ることにしました。

1:田植同時施肥を止める。
田植同時施肥は、前もって施肥をする必要が無く、田植え時にまとめて作業をすることが出来ます。
が、機械自体のトラブル、雨天では行えない、また面積が多くなると田植作業の効率化が阻害される点が問題になります。

さきくませでは上記の問題点が顕著になっているので、田植同時施肥をやめます。
それに伴い、肥料散布機ブロードキャスター)を導入します。

2:ロータリー耕からスキ耕体系への変更。
圃場内残渣の対応を考え、この秋から導入した草刈機フレールモア)での全圃場の除草を行います。
その後は、ディスクロータリーを利用したスキ耕。
さらに2メートルのドライブハローを利用した表層混和を行い、残渣処理と合わせて天地返し後に代掻きを行いやすい圃場条件を作ります。
現在、1.8mのロータリーを利用していますが、ディスクロータリーのスピードと、2mドライブハローの長さから耕耘作業のスピードアップも予想されます。

以上のことから
2月中に畦塗り機による畦塗りを行い、3月にブロードキャスターによる肥料散布、3月から4月の頭に2メートルのドライブハローによる混和。
そして、4月半ばからウイングハローによる代掻き。
4月20日より田植えを開始とする運びです。

3:肥料の見直し。
施肥体系を変更するにあたり肥料を一発肥料からローコスト資材(オール14)へと変更します。
本来は、ハイコスト資材を導入すべきと思うのですが、肥料効果に疑問がある点(温暖化に伴う狙い通りの効果が得られない問題)、ならびにマイクロプラスチックの問題から変更を決定しました。

なお、今期一定の手応えを感じた有機質資材(鶏糞)については、単肥での使用を増やす予定です。
また、在庫もあるので、2020年の肥料のコストは作付け面積の上昇がありながらも前年同様かもしくは低下させる予定です。

除草剤については、中期・後期剤で一定の成果が見えました。
ただし、水の管理が徹底することによりさらにコストの低廉化が図られるので、人の手当によって圃場の状態をよく出来ないかを検討しています。
初期剤については、本年の発注ミスにより2020年分まで用意できているので、かなりの低コスト化が図れそうです。
ドローンの導入については、資金的な問題から2021年以降へ持ち越し。

4:設備投資。
既に作業機(フレールモア、ブロードキャスター)を購入していますが、さらに機材の導入を予定しています。
トラクターについては60馬力クラスの中型機を検討していましたが、今期の収量低下からの資金不足により見送りし、30馬力クラスの中古トラクターを現在検討中。
田植機はすでに来期の利用は困難な状態ですので、地均しローター付きの中古田植機を物色しているところです。
当初予定よりも大幅に設備投資は縮小させることになりました。

5:人件費の増額。
4~5月期の水回りの困難性を排除するために、パートを受け入れることを考える。
もし難しいようならばシルバー人材センターに相談を行い、人の確保を最重点で考えたい。
その為にも、労働契約書の準備をしなければならない。
この辺りのことは、さきくませのウィークポイントであるため重点的に対応する。

6:その他
育苗関連については、施設が台風によるダメージを受けているので本年と同じ運用は出来ないと思います。
露地プールでの対応も検討する必要が出ています。
が、昨年の時点で露地プールを検討していたので、それほど問題は無いかとも考えています。

以上、2020年は設備投資を縮減し、肥料農薬のコストを低減させ、それらを人件費へ振り替えます。
作付け規模も、さらに増加しますがコストは本年同様にとどめる予定です。
また、秋から春にかけての作業を体系化し、かつ単純化することにより、より効率的な運営を図れるように努力します。


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