ファームさきくませ -くりやまさん家のコシヒカリ-

千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家です。 現在はコシヒカリの他、飼料米や麦を扱う穀物部門。 さらに、栗やタケノコなどの山林作物の他、剪定・伐採・特殊伐採を行う山林部門を構えています。 日々のことを書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

肥料

2019 肥料の変更を検討中

こんにちは。
関東地方は久しぶりに梅雨っぽい日が続いています。
水が足りない圃場だったり、植え付けが遅れた圃場では雑草が元気になっています。
なので、除草剤を利用したいところですが、この雨でなかなか撒けていません。

P_20190626_094629


昨年よりはいいのですが結構雑草が多いです。

IMG_20190629_120431_144


で、今年はワイドアタックSCを利用。
クリンチャーバスMEより若干ですが安くなるのと、ゴミが少なくなるので変更しました。

P_20190626_093521


なお、散布時はこんな格好をしています。
みなさんも薬剤散布時には十分注意をしてくださいね。

さて、それはともかく現在、肥料について見直しを検討しています。

ちょっと前に少しばかり話題になっていたのですが、ボクも利用している被膜肥料、いわゆる一発肥料のコーティング剤にポリエチレンなどが使われているという話。

まぁ、意識高い系というわけでは無いのですが、自然と向き合う仕事をしていますので、環境負荷がなるべく低いものを使いたいと考えています。
ちょうど肥料の変更を検討していたところでしたので、こういうニュースが後押ししてくれています。
元ネタは環境団体のページだったので、少なからずバイアスがかかっていると思いますのでリンクはしません。
しかし、ちょっと調べても、昨秋にも農林水産省にて、マイクロプラスチックの問題で被膜肥料の問題が提起されていました。

ただ、これだけではただの格好つけになっちゃいますので本音で少し。

変更の大きな理由はコストです

被膜資材は肥料の効果が分散するため、追加の肥料散布作業がなくなるため作業行程が一つ減ります

しかし、最近の高温化のために、狙った効果を我が地域では発揮できなくなっています。
行政主催の勉強会でも、

 高温のため流亡が発生している可能性が高い。
 追加での肥料散布は必要である。

という話しが出ています。
であれば、高額の被膜肥料を購入する意味がありません。
それでも緩行肥料と考えれば意味があるのかもしれませんが、悩んでいたところです。

ちょうど機械の更新タイミングでもあったので検討していました。


そして、有機資材の活用の検討もありました。

稲作の上手い方の作業を眺めていると、秋に有機資材を入れているケースがみられます。

地域によっては馬糞を利用しているところなどもありますが、有機資材を利用することにより濃度は低いかもしれませんが、常に肥料が供給できる体制ができあがっていると思われます。
いわば地力がある圃場の実現というのですかね。

その為には、作土層(耕して柔らかくした根の張りやすい部分)を深くして、地力を総動員して稲作をするってイメージですかね。

世話になっている爺さんにその話をしたら

 当たり前だ。
 今の若い奴は、機械を落としたくないからって浅く浅く耕耘する。
 けど、それじゃダメなんだよ。

なんて話しをしてくれました。
有機資材の投下に、作土層を深くすることは、いわば先祖返りのようなことなのかもしれません。

しかし、現在の稲作を取り巻く環境では、そのような話しを耳にする機会が増えています。

 機械が行うには困難なことを昔の人はしていたんだな。
 どれだけ大変だったのだろう。

そう頭が下がる思いです。
そういう中で、環境への配慮を一切顧みないのはなかなか格好悪いのかなとも思った次第です。
まぁ、こじつけですけれどw

もちろん、必要な薬や化成肥料、そういったものはやっぱり使います。
ゼロかイチかではなくってバランスなのかなという感じですかね。

というわけでがんばりまっす!!

ブログランキング・にほんブログ村へ
 



亜リン酸を試してみようかな

最近、おつきあいのある畑作農家の方達が、のきなみ

 亜リン酸

入りの肥料を使い出している。

リンは植物の三大栄養素(窒素・リン酸・カリ)のひとつ

花肥や実肥といわれて、根のはりや苗の発育などに強い効果があるとされています。

で、この亜リン酸。

なんでも、リン酸に比べてより水溶性が高くて、土壌吸着性が低くて、そして植物内での移行性が高いという話。

この植物内での移行性が高いのは、リン酸に比べて酸素量が一つ少ない分、より小さいということのよう。

確かに、説明を受けると水に溶けやすいので、田圃に撒いても流亡しちゃうだろうね、とのこと。

 ちぇーっ(-_-;)

で、畑作農家の方に聞いてみると、

 根の張りが良くなって成長が早い!

 ナスなんて明らかに成長速度が速く収穫も前倒しが出来た!

なんてビックリするようなことを語ってくれます。

でも、それなら水稲苗の育苗でも、ちょっと天候が悪くて伸びが良くないときに利用したらどうだろう。

葉の表面からでも吸収すると聞くので、これはもしかしたら武器になるかもしれない。

ということで、試しに利用してみようかなと虎視眈々です。

良い結果が出ますように♪


亜リン酸液肥「ホスプラス」フライヤー




ブログランキング・にほんブログ村へ
 

緑肥が芽を出しました~

先日のエントリーで緑肥を撒いたことを書きました。

で、どんな塩梅なのよというと。

P_20181107_145937_vHDR_On

P_20181107_150020_vHDR_On


こんな感じで少々まばら。

P_20181107_145926_vHDR_On


小さな葉をいくつも持っているのが、今回撒いた緑肥 ヘアリーベッチ です。

種類は、早生でじゃっかん水に強いといわれている 藤えもん という品種です。

でも、ちょっと小さいかなという感じもしますが、まぁ伸びては来ているので大丈夫なのかなと考えています。

無耕起に比べると、ロータリーで播種後に軽く耕したこともあり少し遅いのかなという感じもします。

でも、大丈夫でしょ!

きっとね^^;


ブログランキング・にほんブログ村へ
 


平成31年にむけてスタートは緑肥作物だ!

平成30年の収穫が終わり約1ヶ月が経ちました。

あっという間だなと思う反面、新しい期も忙しくスタートしています。

まず、緑肥作物の播種。

緑肥というのは、植物を肥料に使おうっていう話です。

植物だったらなんでもいいわけではなくて、窒素分の固定化がしやすくて、かつ無機化率が早いものが良いです。

 ※無機化率とは有機体窒素が無機態に変容する割合のこと。
  たとえば2週間で8割程度なんて表現がされます。

田圃の場合だとヘアリーベッチという豆科の作物。

養蜂では蜜源としても使われる作物ですね。

これが窒素分を固定化してくれて、うまくいけば反当たり8kg程度の窒素を入れることが出来ます。
無機化も早いので3月の終わりにすき込んで、5月の田植えには間に合っちゃうような存在です。

 ありがたい!

で、だいたい9月の終わりから10月の頭にかけて種まきをします。
去年までは、撒きっぱなしだったのですが、県の担当者から

 播種後、薄くロータリーをかけた方が良い

と指摘されたので、

 1:初期耕耘(ダイヤル3程度)

 2:動力散布機で播種(1反に4kg)

 3:再耕耘(ダイヤル1~1.5程度)

 ※ダイヤルはトラクターの作業機深さ選択ダイヤルのメモリ

で、実施。
初期耕耘は昨年はスピードのみを意識していたので、4速2000回転PTO2速でやっていました。

が、先輩から

 2回目以降ならそれでいいけれど、

 スピードが速すぎるのでトラクターの自動機能が追いつかない

 その為に、耕盤ががたがたになっている。

と指摘されたので、2速2000回転PTO2速でゆっくりと耕しています。

今回は、ロータリーの爪も交換したのでかなりやりやすいです。
ただし、ゼット爪にしたために1セットボルト込みで10万円オーバー
でも、耕耘時の破砕性もよく、さらに燃費も向上しています。

さて、そんなこんななのですが、ヘアリーベッチの姿はまだ見えず。
そろそろ出てきても良いんじゃないのかとヤキモキしていますw


ブログランキング・にほんブログ村へ
 

肥料撒きと祝☆日本代表アジア制覇と

●----------------●
     お米の注文はこちら
●----------------●
ども、初心忘れるべからず。
千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家の 栗山 です。


今日は、いやー疲れた。
午後から鶏糞約1トンを抱えながら撒いてきました。
死ぬかと思った。


WP_20160122_13_25_41_Pro

これは大人買いした鶏糞。
300袋あるので4.5トンになります。

なお、今月に入ってから既に5トンほど撒いているんですけれど、今日は田圃の真ん中で

 こんなことよくやってるよな

なんて、ちょっと苦笑していました。
でも、今年は苦しいけれどコレでいこうと決めていたので、そこはガマン!
あと5トン撒けば終わるので、もうちょっと思い頑張ります!!


頑張ると言えば、昨晩のサッカーAFC・U23選手権決勝
我らが日本代表が韓国代表を下しアジアチャンピオンに輝きました!
おめでとうパチパチ(*^-^*)

前半から後半の頭まで韓国のペース。
しかも、相手はがたいが良いし、落ち着いた感じで試合をコントロールしているしで

 分が悪いな~

なんて思いながら眺めていました。
正直、後半の韓国側の得点シーンにかなりガッカリしていました。
もちろん、韓国代表は強くなくちゃ困るので、悔しいけれど仕方がありません。

と、思っていたところ、なんと僅か1分で2点を日本が返し同点!
さらに13分後には勝ち越しゴールが突き刺さる!

あれよあれよの逆転劇に寝るのも忘れてしまいました。

だから、寝不足の影響もあって疲れてしまったのかも知れませんね^^;


 ブログランキング・にほんブログ村へ


ブログランキング
ブログ村
  • ライブドアブログ