ファームさきくませ -くりやまさん家のコシヒカリ-

千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲専業農家です。 日々のことを書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2019年10月

2019年振り返りと2020年の見通し

9月末にようやく2019年度の稲刈りが終わりました。

刈り取り量は昨年より多く感じられたのですが、モミが厚くなっていたのか、結果的には昨年より終了は落ちました。
9月の台風被害というよりは、7月の日照不足、ならびに肥料不足かなと考えられます。

2018年に比べて、満足が図れた点は

 育苗を効率化できたこと
 資材の効率利用が図れたこと
 コンバイントレーラーによる機動力の上昇

などがあげられました。
反対に、問題点としては

 田植同時施肥トラブルによる肥料効果の低下
 畦の軟弱性
 水回りの不満足性

などが上げられます。
やることが多すぎたこともあり 40点 程度の自己採点になります。
悔しいですね。

さて、それを踏まえて来期は、作業の大幅な見直しを図ることにしました。

1:田植同時施肥を止める。
田植同時施肥は、前もって施肥をする必要が無く、田植え時にまとめて作業をすることが出来ます。
が、機械自体のトラブル、雨天では行えない、また面積が多くなると田植作業の効率化が阻害される点が問題になります。

さきくませでは上記の問題点が顕著になっているので、田植同時施肥をやめます。
それに伴い、肥料散布機ブロードキャスター)を導入します。

2:ロータリー耕からスキ耕体系への変更。
圃場内残渣の対応を考え、この秋から導入した草刈機フレールモア)での全圃場の除草を行います。
その後は、ディスクロータリーを利用したスキ耕。
さらに2メートルのドライブハローを利用した表層混和を行い、残渣処理と合わせて天地返し後に代掻きを行いやすい圃場条件を作ります。
現在、1.8mのロータリーを利用していますが、ディスクロータリーのスピードと、2mドライブハローの長さから耕耘作業のスピードアップも予想されます。

以上のことから
2月中に畦塗り機による畦塗りを行い、3月にブロードキャスターによる肥料散布、3月から4月の頭に2メートルのドライブハローによる混和。
そして、4月半ばからウイングハローによる代掻き。
4月20日より田植えを開始とする運びです。

3:肥料の見直し。
施肥体系を変更するにあたり肥料を一発肥料からローコスト資材(オール14)へと変更します。
本来は、ハイコスト資材を導入すべきと思うのですが、肥料効果に疑問がある点(温暖化に伴う狙い通りの効果が得られない問題)、ならびにマイクロプラスチックの問題から変更を決定しました。

なお、今期一定の手応えを感じた有機質資材(鶏糞)については、単肥での使用を増やす予定です。
また、在庫もあるので、2020年の肥料のコストは作付け面積の上昇がありながらも前年同様かもしくは低下させる予定です。

除草剤については、中期・後期剤で一定の成果が見えました。
ただし、水の管理が徹底することによりさらにコストの低廉化が図られるので、人の手当によって圃場の状態をよく出来ないかを検討しています。
初期剤については、本年の発注ミスにより2020年分まで用意できているので、かなりの低コスト化が図れそうです。
ドローンの導入については、資金的な問題から2021年以降へ持ち越し。

4:設備投資。
既に作業機(フレールモア、ブロードキャスター)を購入していますが、さらに機材の導入を予定しています。
トラクターについては60馬力クラスの中型機を検討していましたが、今期の収量低下からの資金不足により見送りし、30馬力クラスの中古トラクターを現在検討中。
田植機はすでに来期の利用は困難な状態ですので、地均しローター付きの中古田植機を物色しているところです。
当初予定よりも大幅に設備投資は縮小させることになりました。

5:人件費の増額。
4~5月期の水回りの困難性を排除するために、パートを受け入れることを考える。
もし難しいようならばシルバー人材センターに相談を行い、人の確保を最重点で考えたい。
その為にも、労働契約書の準備をしなければならない。
この辺りのことは、さきくませのウィークポイントであるため重点的に対応する。

6:その他
育苗関連については、施設が台風によるダメージを受けているので本年と同じ運用は出来ないと思います。
露地プールでの対応も検討する必要が出ています。
が、昨年の時点で露地プールを検討していたので、それほど問題は無いかとも考えています。

以上、2020年は設備投資を縮減し、肥料農薬のコストを低減させ、それらを人件費へ振り替えます。
作付け規模も、さらに増加しますがコストは本年同様にとどめる予定です。
また、秋から春にかけての作業を体系化し、かつ単純化することにより、より効率的な運営を図れるように努力します。


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【備忘録】2019/9 食糧需給の動き(出所:米国農務省)

備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。

全体の需給見通しは「生産量は消費量を下回る見込み」。


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、9月12日(現地時間)
   2019/20年度の5回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2019/20年度の穀物の生産量は消費量を下回る見込み


世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   26億5,619万トン(対前年度比 1.2%
(2)消費量   26億6,577万トン(対前年度比 1.2%増)
(3)期末在庫量 7億9,540万トン(対前年度比 0.7%
(4)期末在庫率 29.8%(対前年度差 0.8ポイント減)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 世界の生産量は、豪州のニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州で2年連続の乾燥となったことやカザフスタンで生育状況の悪化から下方修正されるも、EU 等で上方修正されたこと等から前年度を上回る見通し。
 世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見通し。

(1)生産量 7億6,553万トン(対前年度比 4.7%
EU、ウクライナ、米国、インド等で増加、カザフスタンで減少
 (前月に比べ豪州で下方修正)

(2)消費量 7億5,626万トン(対前年度比 2.8%
EU、中国、インド、米国等で増加
(3)期末在庫量 2億8,651万トン(対前年度比 3.3%
中国、インド等で増加
(4)期末在庫率 37.9%(対前年度差 0.2ポイント


〈とうもろこし〉
 世界の生産量は、米国で単収の下方修正から減産となること等から前年度を下回る見通し。世界の消費量は前年度より減少する見通し。
 世界の生産量が消費量を下回ることから期末在庫は減少する見通し。なお、米国では、生産量は下方修正されたものの、バイオエタノール向け需要の下方修正により期末在庫量は上方修正され、期末在庫率は15.5%とわずかに上方修正された。

(1)生産量 11億488万トン(対前年度比 1.5%
南ア等で増加、米国、中国等で減少
 (前月に比べ米国で下方修正)
(2)消費量 11億2,816万トン(対前年度比  0.4%
中国、ブラジル等で増加、EU 等で減少
(3)期末在庫量 3億627万トン(対前年度比 7.1%減)
中国、米国等で減少
(4)期末在庫率 27.2%(対前年度差 2.0ポイント減)

〈米(精米)〉
 世界の生産量は、インドと米国での下方修正等から前年度より減少する見通し。
 しかし、世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見通し。

(1)生産量:4億9,422万トン(対前年度比0.9%減)
インド、中国等で減少
 (前月に比べインドで下方修正)

(2)消費量:4億9,329万トン(対前年度比0.8%増)
(3)期末在庫量:1億7,273万トン(対前年度比0.5%増
中国等で増加
(4)期末在庫率:35.0%(対前年度差0.1ポイント

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 世界の生産量は、前年度減産となったブラジルで史上最高となるも、米国で単収の下方修正から減産となること等から、世界の消費量は前年度より減少する見通し。
 世界の生産量が消費量を下回るため、期末在庫量は前年度を下回る見通し。

(1)生産量 3億4,139万トン(対前年度比 5.7%減)
ブラジル等で増加、米国、アルゼンチンで減少
(2)消費量 3億5,341万トン(対前年度比 2.0%増)
アルゼンチン等で増加。
(3)期末在庫量 9,919万トン(対前年度比 11.8%
米国、アルゼンチン等で減少。
 (前月に比べ米国で下方修正)

(4)期末在庫率 28.1%(対前年度差 4.4ポイント


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