ファームさきくませ -くりやまさん家のコシヒカリ-

千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家です。 現在はコシヒカリの他、飼料米や麦を扱う穀物部門。 さらに、栗やタケノコなどの山林作物の他、剪定・伐採・特殊伐採を行う山林部門を構えています。 日々のことを書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2018年10月

ロボットトラクター

ここ数日は研修や展示会に行っていました。

メインはICT研修でのロボットトラクター

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このトラクターが無人走行をしているわけです。

お値段は1500万円・・・むり~。

でも、アタッチメントは何でもござれ!

といいたいところだけれど 畦塗り機 はNGとのこと。

正直、無人トラクターとはいえ、外周は人が操作しなければならないのと、作業場所までの移動は人がやらなければいけないので、よほど大きな田圃以外ではまず使えませんね。

ちょっちガックシな感じです。

なお、クボタのロボットコンバインは下町ロケットのロケに行っているらしく、お披露目はしていただけませんでしたw


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でこちらがロボットコンバイン

はい、こちらも1800万円なり~・・・もう死んじゃうよ~T_T

こちらは人が乗っていなければならないそうですが、自動操縦が可能だそうです。

車重5トン越えのマシン故に、わが圃場では役に立ちそうにありません。

ガックシT_T

ですが、周りの人に聞いたところでは、GPSを利用した田植機は使い始めている方がチラホラ。

曰く、

 疲れが少なくなった

 運転時に後ろだけ注意すれば良くなったので楽になっている

 深水でもまっすぐ植えられる

などの肯定的な意見が出ていました。

お値段も300万~400万円程度なので現実的と言えると思います。


その他では圃場センサーの話が出ていました。

 かなりお安くなってきていて1台1万~3万円弱程度で購入が可能になってきている

 基地局までは無線通信が可能なため携帯電話網を利用する必要なし

 データの一般化が図られつつある

 パイプラインの開け閉めが可能

などの話が聞けました。

が、パイプラインの開け閉めと合わせないと、結果的に手間が減らないようですね。

結局は みに行くこと になるとのこと。


でも、あともう数年でICTによる農業は当たり前になっている感じがします。

さあ、お金稼ごう!!


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平成31年にむけてスタートは緑肥作物だ!

平成30年の収穫が終わり約1ヶ月が経ちました。

あっという間だなと思う反面、新しい期も忙しくスタートしています。

まず、緑肥作物の播種。

緑肥というのは、植物を肥料に使おうっていう話です。

植物だったらなんでもいいわけではなくて、窒素分の固定化がしやすくて、かつ無機化率が早いものが良いです。

 ※無機化率とは有機体窒素が無機態に変容する割合のこと。
  たとえば2週間で8割程度なんて表現がされます。

田圃の場合だとヘアリーベッチという豆科の作物。

養蜂では蜜源としても使われる作物ですね。

これが窒素分を固定化してくれて、うまくいけば反当たり8kg程度の窒素を入れることが出来ます。
無機化も早いので3月の終わりにすき込んで、5月の田植えには間に合っちゃうような存在です。

 ありがたい!

で、だいたい9月の終わりから10月の頭にかけて種まきをします。
去年までは、撒きっぱなしだったのですが、県の担当者から

 播種後、薄くロータリーをかけた方が良い

と指摘されたので、

 1:初期耕耘(ダイヤル3程度)

 2:動力散布機で播種(1反に4kg)

 3:再耕耘(ダイヤル1~1.5程度)

 ※ダイヤルはトラクターの作業機深さ選択ダイヤルのメモリ

で、実施。
初期耕耘は昨年はスピードのみを意識していたので、4速2000回転PTO2速でやっていました。

が、先輩から

 2回目以降ならそれでいいけれど、

 スピードが速すぎるのでトラクターの自動機能が追いつかない

 その為に、耕盤ががたがたになっている。

と指摘されたので、2速2000回転PTO2速でゆっくりと耕しています。

今回は、ロータリーの爪も交換したのでかなりやりやすいです。
ただし、ゼット爪にしたために1セットボルト込みで10万円オーバー
でも、耕耘時の破砕性もよく、さらに燃費も向上しています。

さて、そんなこんななのですが、ヘアリーベッチの姿はまだ見えず。
そろそろ出てきても良いんじゃないのかとヤキモキしていますw


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【備忘録】2018/10 食糧需給の動き(出所:米国農務省)

備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。

全体の需給見通しは、前年度に引き続き「生産量は消費量を下回る見込み」。


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、10月11日(現地時間)
   2018/19年度の6回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2018/19年度の穀物の生産量は消費量を下回る見込み

世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   25億6,205万トン(対前年度比 0.1%
(2)消費量   26億1,875万トン(対前年度比 1.7%増)
(3)期末在庫量 5億9,131万トン(対前年度比 8.8%減)
(4)期末在庫率 22.6%(対前年度差 2.6ポイント減)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 世界の生産量は、豪州における乾燥被害やロシアにおける春小麦の単収の下方修正から前月より下方修正された。
 世界の消費量は、中国等の増加により、前年度より増加する見込み
 世界全体の消費量は、生産量を上回り、期末在庫量は、
前年度より減少する見込み。

(1)生産量 7億3,092万トン(対前年度比 3.7%減)
米国等で増加、ロシア、EU、豪州等で減少
(2)消費量 7億4,560万トン(対前年度比 0.6%増)
・中国、インド、米国等で増加、EU、ロシア等で減少
(3)期末在庫量 2億6,018万トン(対前年度比 5.3%減)
中国で増加ロシア、EU米国、豪州等で減少
(4)期末在庫率 34.9%(対前年度差 2.2ポイント減)


〈とうもろこし〉
 世界の生産量は、米国で前月と比べ単収が下方修正されたものの、生産量が前年度を上回り史上2位となること等から、前年度より増加する見込み。
 世界全体の消費量は、中国、米国、EU等での増加により生産量を上回り、期末在庫量は減少の見込み。

(1)生産量 10億6,831万トン(対前年度比 3.3%増)
ブラジル中国、アルゼンチン、ウクライナ、米国等で増加
(2)消費量 11億717万トン(対前年度比  4.1%増)
・中国、米国、EU、ブラジル等で増加
(3)期末在庫量 1億5,935万トン(対前年度比 19.6%減)
中国、米国、EU、メキシコ等で減少
(4)期末在庫率 14.4%(対前年度差 4.2ポイント減)

〈米(精米)〉
 世界の生産量は、作付面積や単収が減少した中国等で減少することから、前年度より減少する見込み。
 世界の消費量は、生産量を上回り、期末在庫量は前年度より減少する見込み。

(1)生産量 4億8,776万トン(対前年度比 0.8%減)
中国等で減少。
(2)消費量 4億8,847万トン(対前年度比 1.2%増)
(3)期末在庫量 1億4,521万トン(対前年度比 0.5%減)
・インド等で減少
(4)期末在庫率 29.7%(対前年度差 0.5ポイント減)
 

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 世界の生産量は、米国で前月と比べ収穫面積が下方修正されたものの、史上最高の生産量となること等から、前年度より増加する見込み。
 世界の生産量は、消費量を上回り、期末在庫量は、前年度より増加する見込み。

(1)生産量 3億6,948万トン(対前年度比 9.5%増)
・アルゼンチン、米国等で増加
(前月に比べ、米国で上方修正)
(2)消費量 3億5,301万トン(対前年度比 4.8%増)
・アルゼンチン、中国等で増加
(3)期末在庫量 1億1,004万トン(対前年度比 13.9%増)
米国、アルゼンチン等で増加
(4)期末在庫率 31.2%(対前年度差 2.5ポイント増)


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