備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。

全体の需給見通しは「生産量は消費量を上回る見込み」。


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、8月12日(現地時間)
   2020/21年度の4回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2020/21年度の穀物の生産量は消費量を上回る見込み


世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   27億3,077万トン(対前年度比 2.4%
(2)消費量   27億411万トン(対前年度比 2.0%増)
(3)期末在庫量 8億5,029万トン(対前年度比 3.2%
(4)期末在庫率 31.4%(対前年度差 0.4ポイント

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 世界の生産量は、EU で前月より下方修正されたものの、豪州、ロシアで前年度より増加することから、史上最高となる見通し。
 世界の消費量も、EU で減少も中国等で増加することから、史上最高となる見通し。
 世界の生産量が消費量を上回り、期末在庫量は、中国、インドで積み増しされ、史上最高となる見通し。

(1)生産量 7億6,603万トン(対前年度比 0.3%
豪州、ロシア、インド、中国等で増加EU、米国、ウクライナ等で減少
 (前月に比べEUで下方修正)
(2)消費量 7億5,014万トン(対前年度比 0.4%
・中国、インド等で増加、EU等で減少
(3)期末在庫量 3億1,679万トン(対前年度比 5.3%
中国、インド等で増加、米国等で減少
 (前月に比べEUで上方修正)
(4)期末在庫率 42.2%(対前年度差 2.0ポイント


〈とうもろこし〉
 世界の生産量は、米国で単収が史上最高となり生産量が上方修正されたこと等から史上最高となる見通し。
 世界の消費量は、米国で前月より飼料需要が上方修正され、前年度より増加すること等から前年度より増加する見通し。
 世界の生産量が消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見通し。

(1)生産量 11億7,103万トン(対前年度比 5.3%増)
米国ブラジル、ウクライナメキシコ等で増加、南ア等で減少
 (前月に比べ米国で上方修正)
(2)消費量 11億6,487万トン(対前年度比  3.9%
米国、EU中国等で増加
 (前月に比べEUで上方修正)
(3)期末在庫量 3億1,746万トン(対前年度比 2.0%増)
米国、ブラジル等で増加、中国等で減少
 (先月に比べ
米国方修正)
(4)期末在庫率 27.3%(対前年度差 0.5ポイント増)

〈米(精米)〉
 世界の生産量は、中国で 6~7 月の長江の洪水被害から前月より下方修正も、タイ等で前年度より増加することから史上最高となる見通し。
 世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は史上最高となる見通し。

(1)生産量:5億5万トン(対前年度比 0.9%増)
タイ等で増加
 (前月に比べ中国で下方修正)
(2)消費量:4億9,653万トン(対前年度比 1.2%増)
(3)期末在庫量:1億8,519万トン(対前年度比 1.9%増
インド等で増加
(4)期末在庫率:37.3%(対前年度差 0.3ポイント

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 世界の生産量は、米国で単収が上方修正されたこと等により増加し、ブラジル、アルゼンチンでも増産となることから史上最高となる見通し。
 一方、世界の消費量は、中国等で飼料需要が回復すること等により増加することから、前年度より増加する見通し。
 期末在庫量は前年度より減少する見通し。

(1)生産量 3億7,040トン(対前年度比 9.8%増)
米国、ブラジル、アルゼンチン等で増加
 (前月に比べ米国で上方修正)
(2)消費量 3億6,790万トン(対前年度比 4.5%増)
・中国米国、アルゼンチン等で増加
 (前月に比べ中国で上方修正)
(3)期末在庫量 9,536万トン(対前年度比 0.5%
 (前月に比べ米国で上方修正、ブラジルで下方修正)
(4)期末在庫率 25.9%(対前年度差 1.3ポイント


ブログランキング・にほんブログ村へ