備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
全体の需給見通しは「生産量は消費量を下回る見込み」。
全体の需給見通しは「生産量は消費量を下回る見込み」。
出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当
米国農務省、2月11日(現地時間)
2019/20年度の10回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し
-2019/20年度の穀物の生産量は消費量を上回る見込み-
世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量 26億6,287万トン(対前年度比 1.4%増)
(2)消費量 26億7,086万トン(対前年度比 1.1%増)
(3)期末在庫量 7億9,275万トン(対前年度比 0.9%減)
(4)期末在庫率 29.7%(対前年度差 0.6ポイント減)
《主な品目別の動向》
〈小麦〉
世界の生産量は、EU等での増産から、前年度を上回る見通し。
一方、世界の消費量は増加する見通し。
世界の生産量が消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加し、史上最高となる見通し。なお、増産となったEU等で輸出量が増加する見通し。
(1)生産量 7億6,395万トン(対前年度比 4.4%増)
・EU、ウクライナ、インド、中国等で増加、カザフスタンで減少
(2)消費量 7億5,419万トン(対前年度比 2.3%増)
・EU、中国、インド等で増加
(3)期末在庫量 2億8,803万トン(対前年度比 3.5%増)
・中国、インド等で増加、米国で減少
(4)期末在庫率 38.2%(対前年度差 0.4ポイント増)
〈とうもろこし〉
世界の生産量は、南アフリカ等で降雨に恵まれ生産量がわずかに上方修正されたものの、前年度より減少する見通し。
世界の消費量は、米国で消費量が増加するものの、EU等で減少し前年度より減少する見通し。
世界の生産量が消費量を下回り、期末在庫量は前年度より減少する見通し。
(1)生産量 11億1,159万トン(対前年度比 1.0%減)
・中国、ロシア、南ア等で増加、米国、メキシコ等で減少
(2)消費量 11億3,522万トン(対前年度比 0.7%減)
・中国、米国等で増加、EU 等で減少
(3)期末在庫量 2億9,684万トン(対前年度比 7.4%減)
・中国、米国、メキシコ等で減少
(4)期末在庫率 26.1%(対前年度差 1.9ポイント減)
(4)期末在庫率 26.1%(対前年度差 1.9ポイント減)
〈米(精米)〉
世界の生産量は、タイで乾季米の減産見通し等から、前年度より減少する見通し。
世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見通し。
(1)生産量:4億9,622万トン(対前年度比0.6%減)
(2)消費量:4億9,313万トン(対前年度比1.3%増)
・インド等で増加
(3)期末在庫量:1億7,809万トン(対前年度比1.8%増)
・中国等で増加
(4)期末在庫率:36.1%(対前年度差0.2ポイント増)
(2)消費量:4億9,313万トン(対前年度比1.3%増)
・インド等で増加
(3)期末在庫量:1億7,809万トン(対前年度比1.8%増
・中国等で増加
(4)期末在庫率:36.1%(対前年度差0.2ポイント増)
2.世界の大豆需給の概要(見込み)
世界の生産量は、ブラジルで主産地のマトグロッソ州が天候に恵まれたことにより生産量がわずかに上方修正されたものの、前年度より減少する見通し。
世界の生産量が消費量を下回るため、期末在庫量は前年度より減少する見通し。なお、中国は、搾油需要の増加から輸入量が増加する見通し。
(1)生産量 3億3,940万トン(対前年度比 5.4%減)