備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
全体の需給見通しは、前年度までとは異なり「生産量は消費量を上回る見込み」。
全体の需給見通しは、前年度までとは異なり「生産量は消費量を上回る見込み」。
出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当
米国農務省、5月10日(現地時間)
2019/20年度の1回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し
-2018/19年度の穀物の生産量は消費量を上回る見込み-
※現時点では、北半球では作付作業中、南半球では未だ作付作業が始まっていないため、
本報告は極めて暫定的なものである。
世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量 27億159万トン(対前年度比 3.0%増)
(2)消費量 26億8,935万トン(対前年度比 1.9%増)
(3)期末在庫量 8億885万トン(対前年度比 1.5%増)
(4)期末在庫率 30.1%(対前年度差 0.1ポイント減)
《主な品目別の動向》
〈小麦〉
世界の生産量は、アルゼンチン、豪州、カナダ、EU、ロシア、ウクライナの主要輸出国で増産となる見込み。
世界の消費量は史上最高となり、特に飼料需要が増加する見込み。
世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見込み。また、米国では、収穫面積が減少するものの、単収が増加することから生産量がわずかに増加。消費量は増加するものの、輸出量が減少することから期末在庫量が増加し、期末在庫率は56%と高い水準を維持する見通し。
世界の消費量
世界の生産量
(1)生産量 7億7,749万トン(対前年度比 6.3%増)
・EU、ロシア、豪州、ウクライナ、カナダ等で増加
(2)消費量 7億5,946万トン(対前年度比 2.9%増)
・EU、中国、インド等で増加
(3)期末在庫量 2億9,301万トン(対前年度比 6.6%増)
・中国、EU、インド等で増加
(4)期末在庫率 38.6%(対前年度差 1.3ポイント増)
〈とうもろこし〉
世界の生産量は、米国で作付面積の増加により前年度より増加することから、史上最高となる見通し。
世界の消費量は、中国で増加することから増加する見通し。中国では国内産の価格に比べ輸入価格が低いため、輸入が増加する見通し。
世界の消費量が生産量を上回ることから期末在庫は減少する見通し。米国では、生産量の増加に加え、輸出量が減少することから、期末在庫量は増加する見通し。
世界の消費量が生産量を上回ることから期末在庫は減少する見通
(1)生産量 11億3,378万トン(対前年度比 1.3%増)
・米国、南ア等で増加、中国、ウクライナ等で減少
・米国、南ア等で増加、中国、ウクライナ等で減少
(2)消費量 11億4,501万トン(対前年度比 1.1%増)
・米国、中国、ブラジル等で増加、EU等で減少
(3)期末在庫量 3億1,471万トン(対前年度比 3.4%減)
・米国等で増加、中国等で減少
(4)期末在庫率 27.5%(対前年度差 1.3ポイント減)
〈米(精米)〉
世界の生産量は、中国、インドで前年度より減産となることから、前年度より減少する見通し。
世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫量は前年度より増加する見込み。
世界の生産量は消費量を上回り、期末
(1)生産量:4億9,842万トン(対前年度比0.3%減)
・中国等で減少
(2)消費量:4億9,613万トン(対前年度比0.8%増)
(3)期末在庫量:1億7,222万トン(対前年度比1.4%増)
・中国等で増加
(4)期末在庫率:34.7%(対前年度差0.2ポイント増)
・中国等で減少
(2)消費量:4億9,613万トン(対前年度比0.8%増)
(3)期末在庫量:1億7,222万トン(対前年度比1.4%増
・中国等で増加
(4)期末在庫率:34.7%(対前年度差0.2ポイント増)
2.世界の大豆需給の概要(見込み)
世界の生産量は、前年度減産となったブラジルで史上最高となるも、米国で収穫面積の減少、アルゼンチンで単収の低下により減少となる見通し。
世界の生産量と消費量がほぼ同じとなるため、期末在庫量は前年度並となる見込み。米国では生産量が減少することから期末在庫量は減少するが、2017/18 年度より高水準となっている。
世界の生産量と消費量がほぼ同じとなるため、期末在
(1)生産量 3億5,566万トン(対前年度比 1.8%減)