備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
精米付いては、北米等での作付面積の拡大等もあり需給は改善。


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、12月12日(現地時間)
   2017/18年度の8回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2017/18年度の穀物の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費量を上回る見込み

世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   25億6,259万トン(対前年度比 1.7%減)
(2)消費量   25億7,695万トン(対前年度比 0.0%減)
(3)期末在庫量 6億4,138万トン(対前年度比 2.2%減)
(4)期末在庫率 24.9%(対前年度差 0.6ポイント減)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 生産量は、米国で冬小麦の収穫面積が記録的な低水準になること等から減少、豪州でも東部の乾燥により減少するものの、ロシアで冬小麦・春小麦ともに作柄が極めて良好であることから史上最高、EU等でも増加が見込まれることから、世界全体では前年度を上回る見込み。
 消費量は、中国等で減少するものの、ロシア、インド等で増加が見込まれることから前年度を上回る見込み。
 世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 なお、カナダでは、主産地の単収の上方修正により、生産量が前月から300万トン上方修正された。

(1)生産量 7億5,521万トン(対前年度比 0.2%増)
インド、ロシア、EU等で増加、米国、豪州、ブラジル等で減少
(前月に比べ、カナダ等で上方修正)
(2)消費量 7億4,212万トン(対前年度比 0.3%増)
・ロシア、インド等で増加、中国等で減少
(3)期末在庫量 2億6,842万トン(対前年度比 5.1%増)
・中国、ロシア等で増加、米国、豪州等で減少
(4)期末在庫率 36.2%(対前年度差 1.7ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国、南アフリカ、中国、ブラジル、ウクライナ等で減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。
 消費量は、中国、米国等で増加が見込まれることから前年度を上回る見込み。
 世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

(1)生産量 10億4,475万トン(対前年度比 2.9%減)
米国、南アフリカ、中国、ブラジル、ウクライナ等で減少
(2)消費量 10億6,801万トン(対前年度比  0.5%増)
・中国、米国等で増加
(3)期末在庫量 2億408万トン(対前年度比 10.2%減)
米国等で増加、中国等で減少
(4)期末在庫率 19.1%(対前年度差 2.3ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国で作付期にアーカンソー州北東部及びミズーリ州南東部で洪水が発生、カリフォルニア州では土壌水分過剰により収穫面積が減少し、生産量が1997/98年度以来最低となること、インド等でも減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。
 消費量は、インド、
中国等で増加するものの、米国、タイ等で減少が見込まれることから前年度を下回る見込み。
 世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 
(1)生産量 4億8,347万トン(対前年度比 0.7%減)
・インド等で減少
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(2)消費量 4億8,076万トン(対前年度比 0.1%減)
(3)期末在庫量 1億4,073万トン(対前年度比 2.0%増)
・中国等で増加、インド等で減少
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(4)期末在庫率 29.3%(対前年度差 0.6ポイント増)
 

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国で史上最高の収穫面積、中国でも収穫面積の拡大により増加するものの、ブラジル等で減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。
 消費量は、
中国等で増加が見込まれることから史上最高となる見込み。
 世界全体の生産量は消費量を上回るものの、期末在庫率は前年度より低下。

(1)生産量 3億4,847万トン(対前年度比 0.8%減)
・米国等で増加、ブラジル等で減少
(2)消費量 3億4,472万トン(対前年度比 4.6%増)
・中国等で増加 
(3)期末在庫量 9,832万トン(対前年度比 1.8%増)
・米国等で増加、ブラジル等で減少
(4)期末在庫率 28.5%(対前年度差 0.8ポイント減)

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