今日の大雨でまたしばらく田んぼに入れなくなりました。
あと少しで畦塗りが終わって、5日ほどかけて最後の田起こしをして代掻きにのぞもうと思っていたのですが、ちょっとヤバそうです。

まぁ、なんとかしますよ。

さて、今日はちょっと気になった記事があったので、少し書かせて頂きます。

NHK NEWS WEB 記載の記事

 おにぎりが小さくなる!?日本農政のひずみ (H29/3/23

無題


内容としては

 ・店頭販売されているおにぎりが小さくなっている

 ・農家は消費者がもとめる米を作っていない

 ・消費者を無視する農業政策が間違っている

 
というようなものです。
個人的には非常に大きな違和感を抱いています。

この記事からは、

 牛の餌にするような米なんて作らないで、もっと安い米をドンドン流通させれば良いだろう。

というコトになると思います。 
そして、

 減反政策のような補助金による市場の歪みを作り出す政策は良くないのではないのか。 

というコトもあわせて出てくると思います。
でも、本当にそうなのでしょうか。

そもそも、なんで農業って助成金が必要なんだろう。
それって儲からないからだよね。

 じゃあ辞めれば良い。

でも、そうはいかないよ。
なんでかっていったら農業には特殊性があって、普通の商品とは違うから。
農作物って

 日本人の胃袋を満たすもの

でしょ。
国内である程度の生産を維持出来ないと、それはつまりボクたちの胃袋を満たすことが難しくなるかもしれないということ。
たとえば、食べ物を海外に頼ったときに、ボクたちの胃袋を満たす量を維持することが出来るのかというのが大きな問題になる。

現在、アジアの人口が多い地域に食料が集まっています。
それは経済成長が著しいからだし、人口増加もあってのこと。
そのため、海外に日本が農作物を求めたとして、ボクたちが求める種類と品質の農作物を安定的に確保することが出来るのかが不透明です。

一方で、日本国内では現状、どんどん農家がいなくなっています。
ボクの住んでいる地域でも、そりゃあ凄い勢いで農家は居なくなっています。
どうやったら、そんな中で農作物の生産を確保できるのか。
ものすごく厳しい状況に居ると思います。
だからこそ政策が必要とも言えるんです。

そしてもうひとつ、

 そんなにお米って高いですかね。

正直、こんなに安いものってあります?
1.5kgで大体600円程度。
それで20膳。

そもそも、お米の卸売価格は20年をかけて3分の2まで減少しています。
でも、おにぎりの価格って3分の2になっていますか。
スーパーで販売しているお米も3分の2になっていないですよね。

この問題って、お米の問題だけとはいえないと思います。
人件費や、設備費、米以外の材料費、それら全ての話でしょ。
それを無視して、米政策のみにスポットライトを当てていることに違和感を持ちます。

ただ、だからこそ思うんです。
米農家が弱いからこんなことになっているんじゃないのか。
バカにされているんだよ。
もっと強くなって、自分たちで価格交渉力を有して、市場への影響力を持つ。

小麦は米が消費を落としている中で消費を伸ばしている。
まだ日本人の胃袋は大きいんだから、やりようがある。
チャンスはあると思う。



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