前日の東鎌尾根コースでヘロヘロになっていましたが、一晩寝て随分と回復しました。
昨晩は
いやー、チョット槍ヶ岳に登るのは難しいかも
なんて口にしていたのですが、バスで一緒になった人からは
山小屋に荷物を置いて空身で行けば2時間チョイでピストン出来ますよ
と言われ、その気になっていました。
ただ、槍ヶ岳までの道はガレていて、梯子も2カ所あると聞いていたので、夜が明けてからのスタート。
槍ヶ岳に向けスタートを切ったところ、既に太陽が顔を出していました。
昨日は雲に隠れてみることが出来なかった御来光。
もちろん、槍ヶ岳は赤く染まります。
こりゃ幸先が良いなと、思いながら登っていきます。やっぱり空身は楽チンです。
槍ヶ岳がドンドン近くなり、仰ぎ見るようになると
こんなとこホントに登れるのかよ
と少し不安になってきていました。
槍ヶ岳山荘に到着したのは、出発から45分後。
槍ヶ岳への登山道を観ると
空いている~♪
ということで、そそくさと槍ヶ岳に取り付きます。
三点確保で身体を確保し、そして所々にある梯子を登っていきます。
快晴のため、周囲がよく見えます。
それって
すっごい怖い・・・T_T
ってことなんです。
身体を十分確保出来るところもあったのですが、それでも怖くて写真を撮ることもままなりません。
周りの方も 怖いっ と口にしています。
そりゃそうだよね^^;
さて、そうこうしているうちにほぼ渋滞も無く、槍ヶ岳の頂きに到着。
10人ぐらいの先客がいましたが、ここでも 怖い と口にする笑顔の方々がいます。
雲が無く全周囲を見渡せて、とても感動的なのですが、それでもやっぱり怖いんですw
ちょっと下りるのに時間がかかりそうなグループが居たこともあり、バスの時間もあるので、そそくさと頂きを後にします。
なお、降りるときの方が怖いです^^;
それでも、鎖や梯子もしっかりしています。それに、普通の人なら 死にたくない と思うので滑落することはほぼ無いと思います。
そして、急いで山小屋に戻ります。
燕山荘のオーナーがちょうどいて、話をしてみるとこれから中房温泉まで戻るとのこと。
・・・マネ出来ませんです^^;
水の用意をして、お弁当を頂いて急ぎ山小屋を出発。
ヒュッテ大槍から槍沢下山道へ向かう道を降りていきます。
急ぎ進むのですが、振り返れば槍ヶ岳、やっぱり名残惜しいというのが本音。
下山は上高地へ向けてズンズンと降りていきます。
登山道の途中で休憩し、お弁当を食べます。
ちょうど分岐点で 天狗原 に向かう場所。
天狗原には池があり 逆さ槍 が写るとかで、それを目的に足を運ぶ人も多いそうです。
さて、そうそうゆっくりしている訳にはいきません。
なにせ、バスの時間があります。15時半には上高地バスセンターに到着せねばなりません。
というわけで、あまり写真を撮っていることも出来ず、ズンズンと歩みを進めていきます。
途中、多くの登山者の方とすれ違い、翌日の 山の日 に向ける山好き達のハートを感じます。
槍沢分岐のあたりからほぼ平坦の道が続きます。
ここから一気にスピードアップ。
ストックを利用して、進んでいくのですが、暑いし、とにかく長い。
思ったよりスピードアップが出来ず、上高地バスセンターまであと11kmの横尾山荘にてお昼休み。
脚がいたくて
肩がいたくて
腰がいたくて
ヘロヘロの状態。ポカリでのどを潤し、ラーメンでお腹を満たして出発!
休んだおかげで分速80m以上のスピードでドンドンと進んでいきます。
徳沢まででコースタイムを10分短縮。
ソフトクリームで身体を冷却し、ズンズン進んでいきます。
せっかく上高地の美しい景色を堪能することが出来ずとても残念なのですが、バスの時間がありますのでスピードを落とさないように進んでいきます。
そして、明神館に到着したのは14:25。
残り約3kmなら40分程度で到着する予定。
ようやくホッとできるかなと思ったのですが・・・。
再出発したところ、腰に痛みが走ります。
なんとかなるかなと思ったのですが、スピードは上がらず多くの人に抜かれていきます。
こりゃ分速50mも出ていないかも
となると、バスセンターに15:30までに到着は難しい。
しかたがないので、一旦ザックを下ろして、ストレッチをします。
気ばかり焦りますが、ここはぐっと堪えてストレッチに集中。
落ち着いたところで、再出発。
すぐにはトップスピードに乗りませんでしたが、途中からグンとスピードが出せるようになり、なんとかかんとかバスセンターに到着。ちょうど東京行きのバスが入ってきたところ。
なんだか最後の最後までバタバタしてしまった山行になりました。
それでも、自分で計画して、チャレンジして、怖い思いも、辛い思いもしましたが、目的を達成出来たこと幸せに感じています。
一人でなければ今回の目的は達成出来ませんでした。
でも、関わった人達がいなければ同じく目標を達成することは出来ませんでした。
自分自身の存在と、そして多くの人達の存在が、今回の山行成功のもとになっています。
当然、同じ山行でも、天使のいるジャンダルムのような普通は行けないようなところに行ける人達も居ます。
一方で高尾山などのハイキングのようなコースを楽しむ人達も居ます。
そして、それぞれがそれぞれの楽しみ方で山を行っています。
それって人の世界そのものじゃないかなと思いました。
自分は自分だし、人とは違うモノ。
けれども、その異なった人達が異なった考えの中で交錯する。
それでこそ達成出来るモノがある。
なんだか、そんな当たり前のコトにもう一度気がつかせてくれた、そんな槍ヶ岳に感謝。
やっぱり山はイイナ~♪
来年は無理だけれど、次は大キレットを目指したいです♪
でも、やっぱり無理かな~^^;
-タイム-
5:00 ヒュッテ大槍出発
5:45 槍ヶ岳山荘
6:15 槍ヶ岳頂上
6:40 槍ヶ岳山荘
7:15 ヒュッテ大槍
7:40 下山開始
8:15 最後の水場
9:00 天狗原分岐
9:50 槍沢大曲
10:15 ババ平
10:45 槍沢ロッヂ
12:05 横尾山荘到着
12:45 横尾山荘出発
13:35 徳沢
14:25 明神館
15:20 バスセンター到着
※横尾山荘までは基準タイムから遅れましたが、その後一気に巻き返しました。
-装備-
45Lバックパック
ダウン
カッパ
フリース
ウインドブレーカー
スパッツ(使わず)
ヘルメット
替えの下着・靴下
ストック
ハイドレーション(水2L)
水(500ml)
行動食(ナッツ、チョコ、柿の種のミックス約400g・ウイダーインゼリー)
非常食(使わず)
懐中電灯&ヘッドライト
エマージェンシーキット
ツェルト
※水類は合計で8L程行動中に消費しています。
昨晩は
いやー、チョット槍ヶ岳に登るのは難しいかも
なんて口にしていたのですが、バスで一緒になった人からは
山小屋に荷物を置いて空身で行けば2時間チョイでピストン出来ますよ
と言われ、その気になっていました。
ただ、槍ヶ岳までの道はガレていて、梯子も2カ所あると聞いていたので、夜が明けてからのスタート。
槍ヶ岳に向けスタートを切ったところ、既に太陽が顔を出していました。
昨日は雲に隠れてみることが出来なかった御来光。
もちろん、槍ヶ岳は赤く染まります。
こりゃ幸先が良いなと、思いながら登っていきます。やっぱり空身は楽チンです。
槍ヶ岳がドンドン近くなり、仰ぎ見るようになると
こんなとこホントに登れるのかよ
と少し不安になってきていました。
槍ヶ岳山荘に到着したのは、出発から45分後。
槍ヶ岳への登山道を観ると
空いている~♪
ということで、そそくさと槍ヶ岳に取り付きます。
三点確保で身体を確保し、そして所々にある梯子を登っていきます。
快晴のため、周囲がよく見えます。
それって
すっごい怖い・・・T_T
ってことなんです。
身体を十分確保出来るところもあったのですが、それでも怖くて写真を撮ることもままなりません。
周りの方も 怖いっ と口にしています。
そりゃそうだよね^^;
さて、そうこうしているうちにほぼ渋滞も無く、槍ヶ岳の頂きに到着。
10人ぐらいの先客がいましたが、ここでも 怖い と口にする笑顔の方々がいます。
雲が無く全周囲を見渡せて、とても感動的なのですが、それでもやっぱり怖いんですw
ちょっと下りるのに時間がかかりそうなグループが居たこともあり、バスの時間もあるので、そそくさと頂きを後にします。
なお、降りるときの方が怖いです^^;
それでも、鎖や梯子もしっかりしています。それに、普通の人なら 死にたくない と思うので滑落することはほぼ無いと思います。
そして、急いで山小屋に戻ります。
燕山荘のオーナーがちょうどいて、話をしてみるとこれから中房温泉まで戻るとのこと。
・・・マネ出来ませんです^^;
水の用意をして、お弁当を頂いて急ぎ山小屋を出発。
ヒュッテ大槍から槍沢下山道へ向かう道を降りていきます。
急ぎ進むのですが、振り返れば槍ヶ岳、やっぱり名残惜しいというのが本音。
下山は上高地へ向けてズンズンと降りていきます。
登山道の途中で休憩し、お弁当を食べます。
ちょうど分岐点で 天狗原 に向かう場所。
天狗原には池があり 逆さ槍 が写るとかで、それを目的に足を運ぶ人も多いそうです。
さて、そうそうゆっくりしている訳にはいきません。
なにせ、バスの時間があります。15時半には上高地バスセンターに到着せねばなりません。
というわけで、あまり写真を撮っていることも出来ず、ズンズンと歩みを進めていきます。
途中、多くの登山者の方とすれ違い、翌日の 山の日 に向ける山好き達のハートを感じます。
槍沢分岐のあたりからほぼ平坦の道が続きます。
ここから一気にスピードアップ。
ストックを利用して、進んでいくのですが、暑いし、とにかく長い。
思ったよりスピードアップが出来ず、上高地バスセンターまであと11kmの横尾山荘にてお昼休み。
脚がいたくて
肩がいたくて
腰がいたくて
ヘロヘロの状態。ポカリでのどを潤し、ラーメンでお腹を満たして出発!
休んだおかげで分速80m以上のスピードでドンドンと進んでいきます。
徳沢まででコースタイムを10分短縮。
ソフトクリームで身体を冷却し、ズンズン進んでいきます。
せっかく上高地の美しい景色を堪能することが出来ずとても残念なのですが、バスの時間がありますのでスピードを落とさないように進んでいきます。
そして、明神館に到着したのは14:25。
残り約3kmなら40分程度で到着する予定。
ようやくホッとできるかなと思ったのですが・・・。
再出発したところ、腰に痛みが走ります。
なんとかなるかなと思ったのですが、スピードは上がらず多くの人に抜かれていきます。
こりゃ分速50mも出ていないかも
となると、バスセンターに15:30までに到着は難しい。
しかたがないので、一旦ザックを下ろして、ストレッチをします。
気ばかり焦りますが、ここはぐっと堪えてストレッチに集中。
落ち着いたところで、再出発。
すぐにはトップスピードに乗りませんでしたが、途中からグンとスピードが出せるようになり、なんとかかんとかバスセンターに到着。ちょうど東京行きのバスが入ってきたところ。
なんだか最後の最後までバタバタしてしまった山行になりました。
それでも、自分で計画して、チャレンジして、怖い思いも、辛い思いもしましたが、目的を達成出来たこと幸せに感じています。
一人でなければ今回の目的は達成出来ませんでした。
でも、関わった人達がいなければ同じく目標を達成することは出来ませんでした。
自分自身の存在と、そして多くの人達の存在が、今回の山行成功のもとになっています。
当然、同じ山行でも、天使のいるジャンダルムのような普通は行けないようなところに行ける人達も居ます。
一方で高尾山などのハイキングのようなコースを楽しむ人達も居ます。
そして、それぞれがそれぞれの楽しみ方で山を行っています。
それって人の世界そのものじゃないかなと思いました。
自分は自分だし、人とは違うモノ。
けれども、その異なった人達が異なった考えの中で交錯する。
それでこそ達成出来るモノがある。
なんだか、そんな当たり前のコトにもう一度気がつかせてくれた、そんな槍ヶ岳に感謝。
やっぱり山はイイナ~♪
来年は無理だけれど、次は大キレットを目指したいです♪
でも、やっぱり無理かな~^^;
-タイム-
5:00 ヒュッテ大槍出発
5:45 槍ヶ岳山荘
6:15 槍ヶ岳頂上
6:40 槍ヶ岳山荘
7:15 ヒュッテ大槍
7:40 下山開始
8:15 最後の水場
9:00 天狗原分岐
9:50 槍沢大曲
10:15 ババ平
10:45 槍沢ロッヂ
12:05 横尾山荘到着
12:45 横尾山荘出発
13:35 徳沢
14:25 明神館
15:20 バスセンター到着
※横尾山荘までは基準タイムから遅れましたが、その後一気に巻き返しました。
-装備-
45Lバックパック
ダウン
カッパ
フリース
ウインドブレーカー
スパッツ(使わず)
ヘルメット
替えの下着・靴下
ストック
ハイドレーション(水2L)
水(500ml)
行動食(ナッツ、チョコ、柿の種のミックス約400g・ウイダーインゼリー)
非常食(使わず)
懐中電灯&ヘッドライト
エマージェンシーキット
ツェルト
※水類は合計で8L程行動中に消費しています。