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ども、初心忘れるべからず。
千葉県四街道市でコシヒカリを作っている水稲農家の 栗山 です。


TPPの話がされる中で目にするのが

 海外の安い米が~

という話。
これについては異論もあるのですが、入ってくる事実は間違いないと思います。

そんな中、先日テキサスからレポートが入りましたので報告いたします

テキサスというのは、アメリカ合衆国テキサス州のことです。
メキシコに隣接している米国中南部にある、人口、GDPともにカルフォルニア州に次ぐ米国2位の大きな州。
田舎なイメージもありますが、ヒューストンなどの大きな町もあり

 農業、IT産業、軍事産業、 石油産業、バイオ産業

など競争力のある多くの産業が育っています。
また人種構成については近年、構成層の大半が有色人種であり白人を上回っています。
とはいえ、アジア人は全体の4%程度(100万人弱)と少数です。
その中で日本系はたったの2万人弱

それなのにお米の販売が行われています。

全てカルフォルニア州産で7kg程度のパッケージ。

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価格は15~30ドル(約1700~3400円)と幅があります。
1kgあたり250~500円換算といったところ。

それ程、安いとは思えないのが実際のところではないでしょうか?

それもそのハズで、米国産農産物には多額の輸出補助金が付加されます
その為、国外の方が米国内よりも安く販売することが出来ます。
北米自由貿易協定(NAFTA)の発効により、激烈に安い(猛烈な輸出補助金の付加された)トウモロコシがメキシコのトウモロコシ農家を激減させたことは有名な話です。

経済規模が違う米国とメキシコでは仕方が無い面もあるかもしれません。
ですが、日本の場合にはまだまだ経済規模で、メキシコほど離されているわけではありません。
また、人口が多いというのも注意すべき点です。
そして、極東のこの不安定な地域に存在する島国という面も忘れてはならないです。

つまり、食料による安全保障を手放すことが日本は出来ないとボクは思っています

おっと、余計な話をしてしまいました。
テキサスの米事情に戻りましょう。

ジャポニカ米の他にも、長粒種(インディカ米)も販売されておりジャポニカ米に比べて安く販売されています。
長粒種はジャポニカ米よりも1.5倍の収量がありますので、その分安いのかとも思いますが安いモノで900gで1.47ドル。1kgで200円未満。

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なお、ジャポニカ米はカルフォルニアで多くが生産されていますが、米国最大の生産地アーカンソー州などでは生産は長粒種がほとんど。米国国内での消費も多くは長粒種で、数少ない東アジア系の人々がジャポニカ米を消費しているそうです。

米国での生産面積は100万ヘクタール以上。
生産量の半数は米国内で消費され、残りの半分は全世界で消費されているそうです。

ジャポニカ種は米国国内での消費規模がまだまだ少ないことも影響し多くのお米が日本に向かっています。
そう日本はジャポニカ米の世界最大の輸入国だからです。

とはいえ、カルフォルニアでの生産は水の影響もあり(乾燥地帯のため)、これ以上の増産が見込めるのかは不透明なところがあります。ちょっと地域が異なりますが、過去に豪州の種苗メーカーの方に

 TPPの関係もあって、豪州は水稲を増産するのか?

と質問したことがあります、
その際の回答は

 日本ほど水がないだよ。だから、これ以上の増産は難しい。

とのこと。
東アジアほど水がある地域というのは、なかなか無いようです。

それから、米国国内のアジア系人口は上昇傾向を示していますので、米国内での需要も当然伸びていると考えられます。
そういった意味では、逆に日本から米国への輸出も可能性があるのかも知れません。


【参考】
好機到来!アメリカにコメを売れ(WEDGE Infinity) 2015/6/29

アメリカ米について(USA Rice Federation)

カルフォルニア米事情 (海外貨物検査(株))
 

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