備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
精米在庫量は対前年比で安定的に減少し過去最低レベルを維持。 


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、1月13日(現地時間)
   2015/16年度の9回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2015/16年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-
 

世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   24億6,746万トン(対前年度比 1.3%減)
(2)消費量   24億6,067万トン(対前年度比 0.3%増)
(3)期末在庫量 5億6,652万トン(対前年度比 1.2%増)
(4)期末在庫率 23.0%(対前年度差 0.2ポイント増)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 生産量は、インド、アルゼンチン等で減少するものの、ウクライナで春の降雨による作柄改善から増加、中国、豪州等で増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量は、EUで飼料用需要が増加すること等から史上最高となる見込み。
 世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 
(1)生産量 7億3,539万トン(対前年度比 1.3%増)
中国、豪州、ウクライナ等で増加、インド、アルゼンチン等で減少
(2)消費量 7億1,614万トン(対前年度比 1.3%増)
(3)期末在庫量 2億3,204万トン(対前年度比 9.0%増)
・中国、EU、米国等で増加、インド等で減少
 (前月に比べ、EU等で上方修正)
(4)期末在庫率 32.4%(対前年度差 2.3ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、カナダ等で増加するものの、EUで乾燥により減少、米国、ウクライナ、ブラジル、南アフリカ等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国、ブラジル等で増加するものの、EUで飼料用需要が減少すること等から前年度を下回る見込み。
 世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 なお、南アフリカの生産量は、2015年12月を通じて高温・乾燥型の天候に見舞われ、収穫面積及び単収が低下することから、前月より下方修正。
 
(1)生産量 9億6,793万トン(対前年度比 4.0%減)
中国、カナダ等で増加、EU、米国、ウクライナ、ブラジル等で減少
(2)消費量 9億6,622万トン(対前年度比  1.0%減)
・中国、ブラジル等で増加、EU等で減少
(3)期末在庫量 2億894万トン(対前年度比 0.8%増)
・中国等で増加EU、ブラジル等で減少
(4)期末在庫率 21.6%(対前年度差 0.4ポイント増)

〈米(精米)〉
 生産量は、インド北東部でカリフ米の単収、タイで乾燥による収穫面積の減少及び単収の低下により減少することから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国等で増加することから史上最高となる見込み。

 
世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下し、2006/07 年度以来の低い水準。

 なお、フィリピンの生産量は、2015年10月に主産地を襲った台風による被害が、当初予測より少なかったことから、前月より下方修正。

(1)生産量 4億7,012万トン(対前年度比 1.7%減)
・インド、タイ等で減少
(2)消費量 4億8,427万トン(対前年度比 0.5%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量 8,970万トン(対前年度比 13.6%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率 18.5%(対前年度差 3.0ポイント減)
 


(私からの注釈)
インドの南東部では栽培時期によりカリフ米、ラビ米、プレカリフ米の3種類が存在する。

カリフ米:6-10月に播種、または田植えを行い11-4月に収穫される。一般的な栽培パターン。インドの米生産の8割超を占める。
ラビ米:11-2月に播種、または田植えを行い3-6月に収穫される。米生産量の1割程度。
プレカリフ米:3-5月に畑へ播種し6-10月に収穫。米生産量の1割程度。


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