週末は天気が悪かったですね。
田んぼにも水たまりが出来ており、トラクターで入るのには勇気が必要。というか、しばらくはトラクター作業はお休み。なので、事務作業だったり畦周り の修繕や草刈りを頑張ろうと思っております。

さて、先日の北海道行きについて、もう少し書きます。
ボクは実は馬が好きです。


色々と思い悩むことがあった時。
土砂降りの日曜日。
息をするのさえも面倒で鬱々としていた、そんなある日。

ほの暗い居間でテレビの明かりだけが煌々とともる午後。
画面には雨に濡れる競馬場。
その中に、負けたことが無い馬が映っていました。

でも、その馬は

 血統が良くない
 体型が良くない

そう口にされ、血統も出自も良い他の馬が人気になっていました。

ボクも、

 あぁ、きっとこの馬は負けてしまうんだ。
 競馬って言うのは残酷な物だな。
 努力に意味なんて有るのだろうか。

そんなことを暗い中でごろりと転がって、ぼんやりと思い浮かべていました。

そして、レースがスタートしました。
良くないと言われた栗毛の馬が後続を従えてスタートを切ります。
雨に煙る中山競馬場。
いつか捕まる。
しかし、そういった周囲の評価をあざ笑うかのように、その馬は止まりませんでした。
後続を突き放し決勝線を駆け抜けた時、ボクの身体は起きていました。

 もしかすると、ボクは大きな勘違いをしていたのかもしれない。
 周囲の評価なんて絶対では無い。
 事実はそんな評価とは異なるところにある。
 それにも関わらず、自分がその声に従ってどうなるものか。

それからですね、紆余曲折を経ながら自分の生き方を模索しました。
で、気がついたら今ここにいるわけです。

 もし、あの時あの馬に会わなかったら。
 果たして今を生きていることが出来たのだろうか。
 そう思うと今でもぞっとします。 
 
出会いって本当に奇跡みたいな物です。
というわけで、今回久しぶりにその馬に会ってきました。

北海道の馬農家も随分減ったそうで、今では最盛期の4割程度とのこと。
確かに、チラチラと荒れた牧草地が見えもします。

さて、まず 競走馬のふるさと案内所 へ架電。
その後、牧場へ直接連絡してアポイントをとります。
牧場によって、見学方法が違うので、必ず 競走馬のふるさと案内所 へ連絡する必要があります。

そして、青空の下に生える栗毛の馬がいました♪

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もちろん、彼には 

 ありがとう

と小さく声をかけました。

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でも、のんびり草を食んでいるばかりで牛みたいな馬だなと再確認^^;
現在は専用厩舎に住まわれており、道路沿いの放牧地は彼のための専用だそうです。
経済動物故に、引退後寿命を全うすることがなかなか出来ない馬の世界。
その世界で、彼が悠々自適の時を過ごせるのは奇跡みたいな物なんだよなとしみじみ。


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なお、もうお爺ちゃん馬になっているのであばらも浮いていましたが、それでも手入れをして貰っていることがよくわかります。
彼専用の厩舎にはノートが置かれていて、多くの人が彼のもとを訪れていることが伺えました。
これはファンとしてはとっても嬉しいことです。


で、その後は新冠まで足を伸ばします。
優駿スタリオンステーションでは、ナリタブライアンとオグリキャップのお墓参り。
その脇にマヤノトップガンが佇んでいます。

その後は、馬に乗ってきました。
うかがったのは新冠ホロシリ乗馬クラブ
初心者でも外乗りが出来て、自然の中を馬と行くのはとても素晴らしいです。

初心者の方なら50分のコースで7500円。
なお、経験者になると100分でも15500円くらいと非常にリーズナブル。

供用馬も

ナリタセンチュリー  京都大賞典優勝
クーリンガー 平安ステークス優勝
フォーカルポイント 京阪杯優勝
メイショウトウコン 東海ステークス優勝

と競馬ファンの方には おっ! と思わせるのでは無いでしょうか。
なおクーリンガーは白毛の馬体もあいまってとても人気があるとか。

なお、ボクは久しぶりだったので、駈足をだせないは、軽速歩さえもままならないはと惨憺たる有様。
それでも、最後の方には山中を駈足で進むことも出来てとても楽しかった。
やっぱり馬は本当に素晴らしい!

ボクも彼らに負けないように頑張って行きます!

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※笑顔がだらしなくなっているのはご愛敬です。
※キタサンキングオー




1992年:スプリングステークスGⅡ(中山 芝1800m 重)

 

ミホノブルボン 栗毛 牡 1989年生
8戦7勝2着1回
東京優駿(日本ダービー) 優勝
皐月賞 優勝
朝日杯3歳ステークス 優勝