備忘録として、世界の穀物需給についてアナウンスをしています。
精米在庫量は対前年比で安定的に減少し過去最低レベルを維持。 


出所:農林水産省大臣官房食料安全保障課国際需給動向把握担当

   米国農務省、8月12日(現地時間)
   2015/16年度の4回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通し


2015/16年度の穀物全体の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費量を上回る見込み-
 

世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量   24億8,194万トン(対前年度比 0.6%減)
(2)消費量   24億8,414万トン(対前年度比 0.7%増)
(3)期末在庫量 5億3,974万トン(対前年度比 0.4%減)
(4)期末在庫率 21.7%(対前年度差 0.3ポイント減)

 
《主な品目別の動向》
 
〈小麦〉
 生産量は、カナダでプレーリー西部の乾燥により減少、EU、インド等でも減少するものの、中国、米国等で増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量は、カナダ等で減少するもの
の、インド等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 なお、ロシアの生産量は、春小麦の作柄が引き続き良好であること、冬小麦は昨秋の乾燥の影響が予測より小さかったことから、前月より上方修正。
 
(1)生産量 7億2,655万トン(対前年度比 0.2%増)
中国、米国、豪州等で増加、EU、インド、カナダ等で減少
 (前月に比べ、ロシア等で上方修正)
(2)消費量 7億1,474万トン(対前年度比 0.8%増)
・インド、米国等で増加。カナダ等で減少
(3)期末在庫量 2億2,147万トン(対前年度比 5.6%増)
・中国、米国等で増加、インド等で減少
 (前月に比べ、EU等で下方修正)
(4)期末在庫率 31.0%(対前年度差 1.4ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、EUで乾燥により減少、米国、ブラジル等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国、ブラジル等で増加することから史上
最高となる見込み。
 世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

(1)生産量 9億8,561万トン(対前年度比 2.1%減)
中国、南アフリカ等で増加、米国、EU、ブラジル等で減少
 (前月に比べ、米国、ブラジル等で上方修正、中国、EU等で下方修正) 
(2)消費量 9億8,794万トン(対前年度比  0.4%増)
中国、ブラジル等で増加
 (前月に比べ、EU等で下方修正)
(3)期末在庫量 1億9,509万トン(対前年度比 1.2%減)
・中国等で増加ブラジル、EU等で減少
 (前月に比べ、米国、ブラジル等で上方修正)
(4)期末在庫率 19.7%(対前年度差 0.3ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、タイで乾燥により作付面積の減少が見込まれ減少するものの、インド、中国等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量も、中国等で増加することから史上最高となる見込み。
 
 世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下し、2006/07 年度以来最低の水準。

(1)生産量 4億7,865万トン(対前年度比 0.5%増)
(2)消費量 4億8,782万トン(対前年度比 0.9%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量 9,085万トン(対前年度比 9.2%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率 18.6%(対前年度差 2.1ポイント減)