今日は、肥料について書きます。
ちょっとテクニカルな話もあるかもしれませんが、家庭菜園で有機農をされている方がいれば、少しは参考になると思います。
といっても、別に上からな訳でもありません。こういう見方もあるんだなくらいで、読んでいただければと思います。


ところで、土いじりをしていない方には肥料ってピンとこないと思います。
多分、植物の栄養、くらいな感じではないでしょうか?
恥ずかしながらボクもそんな感覚で、この世界に迷い込んできました。よく遭難しなかったものだと、振り返って苦笑の日々なのですけれどw


さて、ホームセンターなどに行くとガーデニングコーナーの辺りに肥料が山と積んであります。
この肥料、大きく分けて有機肥料と化成肥料の二つに分けられます。
有機肥料は鶏糞や油かすなどの、天然成分由来の有機物を利用するもの。
化成肥料は化学合成により、肥料分を無機物の形状でまとめたもの。

植物は有機物の状態で栄養を吸収することが難しいため、無機物で構成されている化成肥料は速効性があります。
一方で有機肥料は効果が出るまでに時間がかかります。
そして、化成肥料に比べて多くの肥料を投下する必要があります。


<化成肥料>
化成肥料のパッケージには14-14-14(オール14肥料)と言った具合の数字が書かれています。
この数字は左から窒素、リン酸、カリの含有率のことを指します。たとえば10kgのオール14肥料ですと、それぞれの栄養素が1.4kgづつ含まれていると言うことです。

 窒素は、植物を大きく成長させる栄養素。

 リン酸は、花や実の付きを左右します。

 カリは、根の張りをよくします。

ですが、なんでもやり過ぎは禁物。窒素過多になると、逆に植物は弱くなってしまいます。稲の場合ですと倒伏の原因にもなります。たとえばコシヒカリだと窒素は1000㎡に2~3kg程度撒けば良いのですが、それ以上になると倒れてしまうケースが多いです(※)。一方でフサコガネの場合には1000㎡に6kgは最低でも撒く必要があります。品種によっても随分違います。

※4kg撒いても平気な田圃もあれば、3kg撒いたら撒きすぎなんて田圃もあります。



<有機肥料>
有機肥料のパッケージにも化成肥料と同じように数字が書かれていますが、随分と小さく書かれています。
また、化成肥料に比べると少ない量しか入っていないため、使用量は大幅に増えます。たとえば鶏糞ですと含有窒素量は約3~4%。
そして無機物へ分解されるのに時間がかかります。分解速度が比較的早い速い鶏糞でも40日程度で、その成分中の有機物が60%程度無機物へ分解されます。


すると、1ヶ月後に1.4kgの窒素を与えたいのならば、鶏糞10kgに4%窒素が入っているとして・・・

 10kgあたりの窒素量400g × 1ヶ月後に無機分解される割合60% = 10kgあたり窒素量は240g

 1.4kg / 240g = 5.83333....

つまり10kgの鶏糞が約6袋必要になります。
あくまで単純計算ですが。


結果的には、有機肥料は化成肥料に比べて投入量が非常に多くなり、かつそのコントロールが難しいという問題があります。そういう意味では、効率という面から問題があるといえます。


しかし、有機肥料の良さがあります。
有機物を分解するために細菌やミミズなどが集まり、それにより多くの栄養素が生まれます。また、多種多様な生物が土中にいるために、いわゆる土が肥えた状態を実現できます。
一方で化成肥料のみを投下し続けた場合には、すでに無機物に分解されているために細菌や虫などは必要ありません。その為、生物が少ないボロボロの土になってしまい、いわゆる痩せた土地になってしまうといえます。



僕はどのように肥料を利用しているのかといえば、


 コシヒカリ : 鶏糞(元肥) + 菜種油かす(元肥) + 化成肥料(追肥)

 フサコガネ : フサコガネ専用化成肥料のみ


という感じです。
なお、来年からは、緑肥として ヘアリーベッチ を部分的に導入しようと考えています。